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自己満足の果てに・・・

オリジナルマンガや小説による、形状変化(食品化・平面化など)やソフトカニバリズムを主とした、創作サイトです。

2016年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年01月

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ターディグラダ・ガール 第三話 はじめに

 こんにちわ。 るりょうりにです。

 約三ヶ月近くしての、ターディグラダ・ガール更新です。

 今回、先に『はじめに』という形で前置きを入れたのは、この三話に関しては皆さんが一番期待しているであろうと思われる状態変化・形状変化』が無いためです。

 というのは、このサイト開設して約10年が経とうとしてますが、初めて『ぐるぐる目』だけをメインとさせて頂いているからです。

 もちろん、物語そのものは一話、二話から続くシリアスな現代ファンタジーとなってはいますよ。

 ですので、状態変化を期待して見に来られた閲覧者様には、拍子抜けになる可能性があるので、予めお伝えすることにいたしました。

 それが無くとも、純粋に物語のみを楽しめればいいと言われる方は、このまま読んでいただけると嬉しく思います。

 そうそう、ついで言いますと、今回の話は『長い』です。(^_^;)
 ですので、一気に読むよりも休みながらの方がいいかもしれません。

 では、そういうことですので、また『あとがき』にて、続きを書かせていただきます。 
 m(_ _)m

| ターディグラダ・ガール | 16:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ターディグラダ・ガール 第三話「丘福に集まった6つの星 一章」


ターディグラダ・ガール 3話01

―私は田村麻由美。地元の私立高校看護科を卒業後、この丘福中央病院に勤務して早二年。今ではある程度の看護まで任されるようになりました。辛いことも沢山あるけど、患者さんが元気になって「ありがとう」と言ってくれれば、それだけで辛さも吹き飛びます!―

 ……と本人の心の声が言うとおり、ここは丘福市にある丘福中央病院。時間は午後9時を回ったところ。
 麻由美は担当している入院患者の看護を終え、一人ナースステーションで備品の片付けを行っていた。
 それにしても余談だが、いつ頃からかだろう? 女性看護師の服装がスカートからパンツルックというか、ズボンが主流となってきたのは。おそらく動きやすさ、機能性を重視し、またしゃがんだ時など下着の露出を避けるためもあるのだろう。
 しかしこう言ってはなんだが、腰を曲げ、お尻を突き出した姿勢をとると、ズボンの方が身体に密着しやすい分、パンツライン。すなわち、下着の形は浮かびやすくなるものだ。
 今、棚の中下段あたりの片付けをしている麻由美は、ズバリ……その姿勢であった。薄いピンクのズボンのお尻には、ややエロチックでもあり可愛らしくもある下着の線が、クッキリと浮かび上がっている。
 思春期を過ぎた健全な男性であれば、目で追わずにはいられないし、正直……触ってみたいという衝動に駆られることだってある。
 そして今、その衝動に駆られたのか、彼女の背後に忍び寄る一つの影があった。
 その影は、突き出たお尻の高さに合わせるように中腰となった。

ターディグラダ・ガール 3話02

「!?」
 一瞬微かだが、お尻に何かが掠ったように感じられた。でも、「気のせいだろう」そう思った麻由美は、そのまま何事も無かったように片付けを続ける。
 すると、「なんだろう? なんか急にだるくなってきた……」
 ものの1~2分もしないうちに、クラっと貧血のような目眩と、身体のだるさを感じてきた。
―そういえば、さっきからお尻がムズムズするんだけど……―
 そう思い、ゆっくり背後を振り返る。
「……!?」
 目に映ったものが一体何だったのか、訳がわからなかった。しかし反射的というか本能的に、尻をひっこめようと身体が反応した。だが、何かに固定されかたのようにピクリとも動かない。
 やがて自分の尻のすぐ前にあるものは、何かの顔であることが理解できた。だが、それは人間の顔では無い。……かと言って、犬や猫のような見慣れた動物の顔でもない。
 どこかで見たことがある、だけど、通常見かけない顔。虫だ……!? そう……本の写真や、テレビで見たことがある。蚊だ! 蚊の顔だ……!?
 あの夏になると、耳元で「プ~ン……」と耳障りの羽音を発し、勝手に人の血を吸い、腹立つような痒みを残していく、あの……蚊の顔だ!?
 だが、今ここで問題なのは、その大きさだ。紛れもなく人間と同じ大きさである。しかも身体つきも、虫というより人間に近い。ただ、腕だけは一対(二本)ではなく、二対(四本)あった。

ターディグラダ・ガール 3話04

 その蚊人間(?)は、針のような口……正確には口吻(こうふん)を麻由美の尻に突き刺している。しかも四本の手で、逃げられないようにしっかり固定していた。
 そして針のような口吻がピクピク動くたびに、腹部が少しずつ膨れ上がっていく。
「きゃああああああああああああああっ!!!」
 やっと今の自分の状況が理解できて、大きな悲鳴をあげた麻由美。
 そうなのだ。人ほどの大きな蚊人間は、麻由美の尻から血や体液を吸い取っているのである。
 そんな状況なのに、なぜ今まで気づかなかったのか? それは簡単だ。蚊は口吻を刺すと同時に、相手の体内に麻酔液のような物質を流し込む。それが、痛みも感覚も麻痺させるのだ。
 その結果、気づいた時はもう遅い。逃げようにも四本腕で掴まれてピクリとも動けないし、それにもう……三分の一は吸われているのだろう。彼女の意識は殆ど失いかけていた。
 やがて、腰だけ突き上げた形で床に伏した麻由美は、その身体はドンドン細くなり、ついには細い棒に皮膚だけがへばりついた、ボロ雑巾のような姿に成り果てていた。

ターディグラダ・ガール 3話03

「あーっ、やっぱり若い女性の体液は美味しいし、栄養価も高いわね!」そう満足そうな声を上げた蚊人間。
 
 彼……いや、彼女は『カツチ』という種族の蚊の精霊(妖怪)。
 古くから日本に生息する妖怪で、ある昔話では、人の多い都へ行って大勢の血を吸いたいがために、とある大名の家来になろうと企て、相撲までした者もいたという。
 だが実際は、全てのカツチが血や体液を吸うわけではない。本来この種族は樹液や草の汁を吸って生きているのだが、メスだけが産卵のための栄養補給や、自身が産んだ子が自立するまでの栄養補給として、人の血や体液を吸って回るのだ。

 麻由美の体液を吸い尽くしたカツチは、足速に病院を飛び出し、近くにあるスイミングスクールへと向かった。
 丘福市は全国でも上位の商業都市。立ち並ぶビルやアスファルトにコンクリート。よほど郊外へ行かなければ、自然らしい自然もお目にはかかれない。
 それに今の季節は寒の内。たとえ公園などがあっても、寒さに弱いこの種族は凍てつくような池に産卵などできはしない。
 そこで温水プールのあるスイミングスクールを、産卵場所へと選んだわけだ。実は数日前から産卵をしており、もうそろそろ数体の子どもたちが孵化しているはずだ。
 自然の少ない住みにくい現代。毎度毎度……産卵するにも一苦労だ。だけど、その分孵化した子どもたちを見ると、それだけで心が弾んでくる。
 まぁ実際、膨れ上がった腹のせいで飛ぶこともままならず、まるでスキップを踏むような走りになってしまっているのは、それだけ心が弾んでいるためだから。……ということにしておこう。


「はーい、こちらCCS。ん……っ? 中央区のスイミングスクールに、複数の未確認生物が出現?」
 受話器を手にして気怠そうに応対しているのは、未確認生物対策係……通称CCSに派遣されている科学捜査研究所の瑞鳥川(みどりかわ)弘子。生まれてこの方、タバコなど吸ったことがないのに、なぜかいつも禁煙パイプを咥えている。
「現在、中央署の職員が対応。応援要請が出ているから、現場へ向かってくれ? あ~~っ……ごめん、それ無理! 今……みんな出はからっていて、誰もいないんだ。ごめんね~♪」
 瑞鳥川はそう言って、有無言わさず内線電話を切った。すると……
「あれ? 瑞鳥川さん、今電話か何かしていませんでした?」
 たった今トイレから戻ってきて、扉を締めながら首を傾げているのは、和(かのう)滝也。長身細身撫で肩のいかにも草食系男子といった雰囲気。だが、それでもこの警備部警備課未確認生物対策係の係長である。
「あぁ、気にしなくていいよ。ただの間違い電話。」瑞鳥川は、さも何事もなかったように、キーボードを打ち始めながら返答する。
「どうやら、中央区にあるスイミングスクールに未確認生物が複数体、出没したようです。その応援要請の連絡でした。」
 インカム(ヘッドセット)を付け、同じようにパソコンのキーボードを打ちながら淡々と答えたのは、この対策係に配属されて三週間の藤本未希(みき)。
「おおっ!? 藤本ちゃん、ひょっとして今の回線……盗聴していたの? 相変わらず、やるねぇ~っ!」
「この県警本部内全ての回線は、わたしのところで確認取れるようにしていますから。」
 そんな感じで続いていた瑞鳥川と未希の会話。和はしばらく呆気にとられて聞いていたが……
「ちょ……ちょ……っ、ちょっと待てっ!? 未確認生物が出没!? その応援要請~っ!? なんでそんな大事な事、無かった事にしようとしているんですか!? 僕の判断を仰いでください!!」
「いや、だって、和くんトイレ行っていたし、橘ちゃん……今日二ヶ月ぶりの休暇だし。戦えるヤツ、誰もいないじゃん!」
「いやいやいや……! 明日香くんは別として、僕はただ……トイレに行っていただけでしょ!? いない者扱いしないでくださいよ! きちんと報告してください! それと……」
 和は次に未希の方へ振り向くと、
「藤本くんは藤本くんで、なぜ署内で盗聴しているんですか!? この間、禁止したでしょう?」
 その問いに未希は毅然とした態度で、「どんな些細な事でも、情報収集はわたしの仕事であり、それ以上に大切な『趣味!!』ですから。」と返した。
「いやいやいや……! その趣味……犯罪!! 即、止めてっ!! てか、何で仕事より趣味の方が強調されるの?」
 ツッコミが多すぎて、それだけで疲れ果てそうな和。「とにかく……、今すぐ現場へ向かいます。藤本くんはここで待機、瑞鳥川さんは一緒に対策車両に搭乗してください」
「うん? 現場へ向かうって、もしかして橘ちゃんを呼ぶつもりか?」
「いえ。明日香くんは、今日はそのまま休ませます。未確認生物とは、僕が応戦します」
 和はそう言って即座に準備を進めると、足速に署内の銃保管庫へ向かった。


「な……なんなの、これは……!?」
 二階建ての平たい建物になっているスイミングスクールに到着したカツチ。だが、その回りには数台のパトカーが停めてあり、建物内部からは叫び声などが聞こえる。
「中で何があってるの? 子どもたちは……?」
 不安を隠しきれないカツチ。なんとか建物に入り込めないかと辺りを見渡してみるが、入り口付近などには二~三人の警察官が待機しており、とても強行的には侵入できそうにない。
「仕方ない。屋上から……」
 カツチは重たい身体のまま必死で羽ばたきし、警察官に悟られないように屋上に舞い降りた。
 屋上の非常口から内部に侵入したカツチ。そこで見たものは、十数人の警察官に周りを取り囲まれ、プールサイドの隅に追い込まれた数体の異形の生物。体型的には人間に近いが、ゼリーのように半透明で節々に区切られた身体。それはカツチの子供……ボウフラチである。
 そもそもボウフラチは、水中で静かに微生物を食して生きる無害な妖怪。見た目は不気味だが、これといった攻撃能力も持っていないので、並の警官でも十分に退治できる。
 しかし、いくら弱い妖怪といっても、黙って退治されるわけにはいかない。反撃するかのように、数体のうちの二体が前に躍り出た。
 そして胸の前で両腕を×字に組み、「ごーりき・しょーらい!」と掛け声を掛ける!
 するとどうしたことか、全身が更に分厚い節々に覆われ、頑丈そうな身体つきへと変貌した。
 これはカツチ種族の変態で、いわば幼虫であるボウフラチから、成虫であるカツチまでの中間生態、『サナギツチ』という姿である。この姿を通してから、カツチへと成長するのである。

ターディグラダ・ガール 3話05

「な……なんだ、変身したぞっ!?」
 これにはさすがの警官たちも驚いた。なにしろ彼らは、最寄りの交番や地域管轄である中央警察署から寄せ集められた、未確認生物とは初対戦の者たち。敵の見知らぬ能力は、何もかもが恐怖の対象であった。
「全員、発砲を許可する!」この現場の主任らしき警官から射殺指示があがると、他の警官たちは一斉に拳銃を構え、サナギツチやボウフラチに向かって撃ち始めた。
パン!パン!パン! 鳴り響く銃声音。
 皮膚が厚くなったサナギツチはある程度の銃弾に耐えてはいるが、まるでゼリーのような皮膚のボウフラチは、1~2発の銃弾を受けただけで次々と倒れていく。
 それまで黙って様子を伺っていた母カツチ。いくら妖怪とは言え、我が子の危機をこれ以上は黙って見ていられない。危険を承知でその身を警官たちの前に曝け出すと、
「お……お前たちーっ、逃げてぇぇぇっ!!」と叫び声をあげた。
「おいっ! こっちにもいるぞ!?」
 その声で母カツチに気付いた複数の警官たち。三人ほどすぐさま駆け寄ると、彼女に向けて拳銃を構えた。
「はは……!?」
 それに気づいた一体のサナギツチ。高々と両手をVの字に広げ「ちょーりき・しょーらい!」と叫ぶ。すると分厚い節々の皮膚が砕け散り、中から成虫と化した……妖怪カツチが現れた。
 本来ならば、ボウフラチの姿で数日。サナギツチの姿で丸一日過ごしたあと変身をしなければ、体組織は定着しない。しかし今は、そんな悠長な事は言っていられない。自分の母親の危機なのだ。
 最終形態に変身した子カツチは背中の羽で一気に飛び上がると、そのまま猛スピードで母カツチの元へ飛んでいく。そして母と警官との間に、両手を広げ盾になるように入った。
「はは……こそ、にげて……」
 三人の警官を睨みつけながら子カツチは、呟くようにそう告げる。
「馬鹿な……!親が子を見捨ててなど……」
「はは……さえ生きていれば、また……子うまれる」
 子カツチはそこまで言うと、何かを吹っ切ったように警官に飛びかかる。
 カツチという妖怪は決して強い妖怪ではない。しかし昆虫というのは、小さな身体で驚くべき能力を備えている。それがもし人間と同じ等身大となれば、その力は人間とは比較にならない。まして、なにかを守ろうとするならば、尚更だ。
「さぁ……はやく!」
「しかし……!?」
 当然、簡単には割り切れない母カツチ。だが周りを見渡すと、プールサイドの隅で戦っているサナギツチも、倒れて伏せているボウフラチも、皆……子カツチと同じように「はは……逃げて!」と訴えるような目で、母カツチを見つめている。
「お前たちも……、できるなら……生き延びておくれ……!」
 母カツチは心苦しさを抑えながらもそう叫ぶと、踵を返して入ってきた屋上へ向かって走り出した。
「一匹逃げるぞっ!!」主任警官が叫ぶと同時に、他の警官たちが後を追おうとする。だが、子カツチは出口扉で立ち塞がると、全身全霊の力を振り絞って、彼らを先へと進ませなかった。
 それだけではない。サナギツチも……倒れていたボウフラチも起き上がり、誰もがその生命を投げ打って、母だけを守ろうとしていた。

 こうして、母カツチは無事に逃げ切ったわけだが、数分前に到着し、その状況を一部始終見ていた和は、複雑な心境に見舞われていた。

| ターディグラダ・ガール | 16:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ターディグラダ・ガール 第三話「丘福に集まった6つの星 二章」

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ターディグラダ・ガール 第三話「丘福に集まった6つの星 三章」

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ターディグラダ・ガール 第三話「丘福に集まった6つの星 四章」

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ターディグラダ・ガール 第三話「丘福に集まった6つの星 終章」

 瀾と素子がイペタムを撃破したと聞いた和。それから数十分後に駆けつけた救急隊によって自身も、そして明日香も緊急病院へと運ばれた。
 今回、植物園で起きたこの事故。発端となったアースキラーとイペタムという二体の未確認生物は退治することができた。だが、素直に喜べる結果ではない。
 その二体によって、女子児童一名。女子生徒一名。女学生一名。中央署の警官六名が死亡した。大きな被害である。
 他に男子児童が一名、行方不明になっている。現場から逃げ遅れて、隠れたままなのか? それとも別の事故か事件に巻き込まれたのか? これに関しては中央署と県警本部警備科が、引き続き協力して調査を進めている。
 それにしても驚くは、やはり明日香の生命力だ。被害にあった女子児童や女学生よりも身体の水分を吸い尽くされ、残り……本来の3%程になっていたのに生命を維持していた。
 そして一~二週間程の入院で体調が回復し、無事退院していったのだ。
 和は改めて、明日香のクマムシと同等の生命維持体質を、驚く他なかった。
 和自身も肋骨を骨折しており、他にも全身打撲で二週間ほど入院を余儀なくされたが、安静を条件に無事に退院し任務へ復帰することができた。
 

「おおっ!? 和くん、退院できたみたいだね~♪」
 瑞鳥川を中心に対策室全員が、復帰した和を暖かく迎え入れた。
「ありがとうございます。特に植物園の件では改めてお礼を言わさせて欲しい。瑞鳥川さん、藤本くん、西東くん、中田くん。みんなの見事な連携で、戦えない明日香くんの代わりに事故を解決してくれた。本当に感謝する」
 和はそう言って深々と頭を下げた。
「さて…話は変わるけど、先ほど警備部長から新たな役職、担当を通達されたので、今からみんなにもそれを伝える」
 和はそう言って全員の顔を見渡した。
「まず僕……和滝也警部補。引き続き、未確認生物対策係係長をやっていく」
「頼りにしてるよ~~っ!」瑞鳥川が、早速茶々を入れる。
「次に藤本未希巡査部長。対策係主任兼通信担当。」
「はい。」
「続いて橘明日香巡査、担当特殊機動隊員。そして本日付で巡査長として、現場でのリーダーをしてもらうよ。」
「はい!任せてください」
「西東瀾巡査、担当機動隊員。あとキミ用に交通部と同じ……FJR1300Pが導入されるらしい。」
「よし、そっちの方が得意だぜ!」
「中田素子巡査、担当機動隊員。キミにも後方支援用として、豊和M1500が支給されるらしい。」
「おお!狙撃銃か……」
「瑞鳥川さんは正式な警察職員ではないので、今まで同様、特殊機動服管理と武器開発担当です」
「あと、橘ちゃんの体調管理もね~~っ♪」

「現在、未確認生物や改造生物は、組織化しているという可能性も強まっている。今後、より一層事故解決は難しくなるとと思う。」
 和はここで一旦一息つくと
「だからこそ、みんな! 力を貸して欲しい。よろしく頼む!」
 そう、再び頭を下げた。
 さすがに今回ばかりは瀾も素子もいがみ合わず、にこやかに微笑んでいた。


つづく

| ターディグラダ・ガール | 15:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ターディグラダ・ガール第三話  あとがき

 さて、改めてこんにちわ。

 『はじめに』でも書きましたが、今回は……「ぐるぐる目フェチの、ぐるぐる目フェチによる、ぐるぐる目フェチのための作品」となりました。
 
 今更ながらかも知れませんが、私は『ぐるぐる目フェチ』です。
 状態変化フェチよりも経歴(?)は長いし、強いて言うなら……若干少しだけ、想いも強いかもしれません。

 ただ、今まで表立ってあまり言わなかったのは、以前の平面化(状態変化)のときと同じで、「こんな性癖、日本中探してもオレだけだろうな……」という思いから、口にしなかった。できなかったということです。

 元々子供の頃、『ひみつのアッコちゃん(一期)』の第一話。森山先生という美人の先生に変身したアッコが、土管に入ったところを野良猫にどつき回されて、目を回しながらヘロヘロになって出て来るシーンが、子供心に凄い衝撃を与えてくれました。
 それとほぼ同じ時期。(リアルタイムで見たのか、再放送でみたのかわからないので、どちらが先かは覚えていない)
 これは私の定番作品、『ゲゲゲの鬼太郎(二期)』で、火車に魂を交換させられた上に戦闘に負けた鬼太郎。目玉の親父やネズミ男に救い出された魂が、ぐるぐると目を回していた姿に、やはり衝撃。

 この二つが、子どもの私に『ぐるぐる目』という、世間ではあまり表に出てこない性癖を与えてくれたというわけです。
 ちなみによく考えれば、状態変化との共通点は、カッコよかったり、綺麗だったり、可愛かったりするキャラクターが、状態変化や目を回すことで、本来とはかけ離れた情けない状態(表情)になっているところに、ギャップ萌えがあるんじゃないかと思っております。

 ですが、最初に言ったとおり、「こんな性癖、日本中でオレ一人だけだろう!」と思っていたので、リアルではもちろん、ネットを始めてからでも口にはしませんでした。

 ただ、その片鱗だけは見せておりました。(笑)

 というのは、私はこの『自己満足の果てに…』というサイトを開設する前は、『RPGツクール』というRPGを自分で作れるというソフト用の『グラフィック素材無料配布サイト』をやっておりました。
 
 主に、『フィールド用歩行キャラ』『会話用顔グラフィック』『敵キャラクターグラフィック』『2003用バトルキャラ』といった、キャラ素材がメインでしたね。

 RPGツクール用のキャラ素材というものを、ご存知の方は多いとは思いますが、知らない方のために、一人のキャラを載せてみますね。

 美香 歩き
2000、2003用フィールド歩行キャラ

美香 顔グラ
2000、2003用 会話用顔グラフィック

美香 適用
2003用敵キャラ用グラフィック

美香 バトル用
2003用バトルキャラ素材(の一部)

 要は、こんな素材を作って無料配布していたんですね。

 で、実はここで密かに(?)、自身の『ぐるぐる目』という性癖をアピールしていたところがあります。(笑)
 
 まずは、顔グラフィック。実は私が作成配布した顔グラフィックは、女性キャラには全て『ぐるぐる目』を混入させていました!(笑)
 まぁ、これは他の素材提供者さんもやっておられたので(その人がぐるぐる目フェチかは、知らんw)、別に珍しくもないですが。

 ただ、2003用バトル素材。元々RPGツクール2003って、2000の戦闘システムを変化させたものだったんですが、意外にもシステムにバグが発生しやすいという情報があったこと。そして、このバトルグラフィックを作るのが、異常なほど面倒なので素材配布者が少なかったということ。
 それらで、人気がイマイチってところもありました。
 ですので、この素材を作って配布しているだけでも当時は重宝がられたところもありました。

 んで、話を戻すと、お気づきの通り、目を回してヘロヘロになっている状態がありますよね!?

 デフォルトはもちろん、素材製作者が作ったものでも、このバトル素材で『ぐるぐる目』を作った人間は、おそらく『私だけ!』だと思います。
ヽ(`▽´)/

 それほど、ひっそりと……それでいて、自分でもよくやった!と思える程、ぐるぐる目に拘っておりました。

 もちろんこのサイトでも、『みらくるわーるど!エンジェル』第一回目から、ミオが潰されてぐるぐる目になっております!(笑)

 とにかく、出せる範囲でぐるぐる目をアピールしていたというわけですね。今だから言えるけど……(笑)

 そんな私が、表立って「ぐるぐる目フェチ」だと言えるようになったのは、『女の子のぐるぐる目』という画像掲示板を知ってから。
 この時は、本当に驚きました。

 「やっぱりいたんだ!? オレの他にも、ぐるぐる目フェチが……!?」

 その日から、その掲示板に通うようになりましたよ。(笑)
 
 その他にも、pixivで長年ぐるぐる目をメインとして、イラスト投稿されていらっしゃる方もおられますよね。もちろん、マイピクになっていただいてますが。

 そんな訳で、こうしてこのサイトでも、ぐるぐる目フェチだということを口に出して言えるようになったわけです。

 そうしたら、このサイトでも「私もぐるぐる目が好きです」と言ってくださる方が、少しずつ増えだして。
 
 だから、今回はそんな方々に喜んでいただこうと思って作った話なんです!
 
 もっとも、話のベースである、蚊取線香を回して目を回させるというアイデアも、そんな閲覧者様から頂いたものです!

 というわけで、長い長い前置きとなりましたが、今回の話の経緯について述べさせていただきました。m(_ _)m

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 さて今回の第三話、いかがだったでしょうか?
 ここからは物語の展開について、少し述べていこうと思っております。

 今回登場した新キャラクター、西東瀾と中田素子。 前回の藤本未希に続いて計三人のキャラがCCSに入りました。
 CCSにおいてしばらくは、この三人を含めたメンバーで進めていこうと思っております。
 
 ちなみにこの三人の名。察しのいい方は、わかりますよね?(わかる方は、おそらく……オッサン、オバサンと呼ばれる年齢のはずw)

 そして、グーラと彼女がマスターと崇める人物が、『パーピーヤス』と呼ばれる組織を作っていることもわかりました。
 この組織の狙いは、少しずつ明かしていこうと考えております。

 あと、今回も四人の女の子が犠牲になりましたが、このターディグラダ・ガールという作品。 その場限りのモブキャラに名前とデザインを作って。
 最近、それだけで終わらせるのは、勿体無いな~という気もしてきました。

 だから、『ターディグラダ・ガールのif(仮題)』とかという感じで、もし……この子があの話で死んでいなかったら、他所でこんな目に合ってしまっていたかも!?っていうパラレル外伝を作ってみてもいいかな? とも思っております。
 ですが、今の現状では、そこまで作品を広げるのは難しいかも……。

 もし、死んでしまったキャラの中でお気に入りの子がいて、その子を使って創作をしたいと思われる方がいらっしゃったら?
(名前や世界観を継承しなくても良い。まるっきり、オリジナルキャラクター扱いでも結構です)
 ご連絡いただければ、キャラグラフィックをお貸ししてもいいですよ。
 とにかく、これっきりにしておくのも勿体無いので(笑)

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 さて次回ですが、公開予定は全然わかりません。

 一部の方にはお話しておりますが、今の私のリアル現状は、思いっきり大ピンチを迎えております。
 一生に一回あるか…ないかと思えるピンチ。(逆に半数以上の方々には、縁のないピンチとも言える)

 実はこのピンチ。三年程前にもありましたが、その時はなんとか乗り越えること(?)が出来ました。
 ですが今回は、とても乗り越えられそうにありません。ていうか、もう……やれることはやったな。という気がして、モチベーションが無い。
 だから、諦めて大ピンチを受け入れなければなりません。本当はすぐにでも、それに対応しなければいけないのですが、やはり怖くて先送りにしております。
 でも、今月……来月始めには決断しなければ。

 本当なら創作も一旦休止するべきなんでしょうけど、今……これ止めたら、心の拠り所が女房だけになってしまう。
 それは女房にも負担が大きいし、自分でも望むことではないので、少しずつでも続けていこうとは思っております。

 うん。だから、やれるところまではやってみるつもりです。

 そんな訳ですので、期待せずにのんびりお待ちください。


 では、多分次は、近況報告等で~。(^_^)/~


 閲覧、ありがとうございました。
 

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