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自己満足の果てに・・・

オリジナルマンガや小説による、形状変化(食品化・平面化など)やソフトカニバリズムを主とした、創作サイトです。

2016年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年08月

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自己満足の果てに・・・ 会員制度について

 こんにちわ、るりょうりにです。

 前回お知らせしたとおり、新作『ターディグラダ・ガール』を公開する運びとなりました。

 さて、ここで再度ご連絡いたしますが、今回よりこのサイトは、一部『会員様専用』としております。
 パスワード設定された記事に関しては、会員様のみ閲覧できるといった仕様です。

 その会員というのは、誰でも申請すればなれるのか?

 答えは、否です。
 『ある条件をクリアされている方』 これが、会員になるための条件です。

 その条件とは・・・・? ぶっちゃけ言います!

 ここ1年から1年半の間、私の作品に対してコメントなり、感想をくださった方。

 逆に言えば、過去一度もコメントをしたことの無い方は、会員になれません。

 
 その考えの経緯はマトモに説明すると相当長くなるので今回は割愛しますが、私の作品は完成させて公開するまで、それ相当の時間とエネルギーを使って行っております。
 ですが、金を取れるほどの価値は無いと自分でもわかっているので、無償公開といった形にしておりますが、やはり人間ですので、提供した作品に対しての対価というものが欲しいわけです

 では、その対価とは何を望んでいるのか?
 「良かった」「面白かった!」 そういった感想の声です。

 「オマエが好き好んで書いて公開しているんだから、訳わかんねぇーこと言ってんじゃねぇーっ!」

 そう、思った閲覧者さんもいるかも知れませんね。
 ごもっともです。

 ですが、一つ考えてください。
 閲覧者の方々は、何を望んでこのサイトに来ていらっしゃるのか?

 もしかしたら、私のしょうもない……バトルアクションストーリーが目当ての方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく推測では、『私の書く、状態変化やカニバリズムの物語。それに付け加わるイラスト』。
 そして、それらによる、ご自身の性癖やその欲求への解消の為ではないでしょうか?
 
 もちろん、毎回毎回私の作品でその欲求が解消されているとは思えません。もしかしたら、10回に1回くらいの確率かもしれませんし、20回に1回程度なのかもしれません。

 ですが、昨日今日……このサイトを知った方は別として、もう何年も来られている方は、それなりの『価値』があるから来られているんだと思います。

 だったら、たまには「今回、良かったです。また、楽しみにしてます」くらいの言葉を対価として払ってくださっても、いいんじゃないかな~と、個人的に思うわけですよ。

 そして、それをしてくださっている方々は、本当に一部の方々です。
 特に精神的に病んでいる時は、その一部の方々の声が、どれだけ励みになったことか!

 だからこそ、対価を払ってくださっている方と、払わない方の一線を引くことにしました。

 ここまで読んで、「わざわざ時間と手間を掛けて見てやっているんだから、ガタガタ言うんじゃねぇーっ!」と思った方。
 「だったら、もっとマシな作品を公開してから言えや~っ!」とも思われた方。
 または、「そんな対価だの、なんだの面倒臭いこと言うなら、もう見なくていいや!」そう思われた方。

 どうぞ、お帰りください。
 もう、そう思っている方々に無理して見てもらいたいなどと、思わなくなりました。

 対価を払ってでも、今後も見てみたい。
 るりょうりにの作る世界観や、状態変化の世界、カニバリズムの世界が好きです。

 そう思ってくださる方だけで、結構です。
 まぁ、閲覧者様の数が、相当減るのは覚悟してますよ!(笑)
 

 ……というわけで、ここ1年~1年半の間にコメントや感想を下さった方の中で、今後も”たまには”対価を支払ってでも作品が見たいと思われている方。
 もしくは、この1年半以上コメントはしていないけど以前何回かしたことがある。今後も対価支払うので作品が見たいと思われて入る方。


 そういった稀少な方々には、会員としてお迎えしたいと思っております。
 パスワードを発行いたしますので、返信のできるご連絡をください。
 尚、連絡の際には、必ずコメントをしたときの『お名前』をご記入ください。

 また、返信には時間がかかる事もあることを、予めご了承お願いいたします。

※ 補足

 グルメン様、boom head 様、16/07/29の投稿者様。
 
 パスワードをお送りさせて頂きますので、ご連絡先を教えて下さい。
 よろしくお願いいたします。


 
 るりょうりに健山

 

 

 

| 閲覧者様との交流 | 17:05 | comments:37 | trackbacks:0 | TOP↑

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ターディグラダ・ガール  序章

「はい、県警110番です。事件ですか、事故ですか?」

「た……助けてっ! 化け物に追われて……、友達もさらわれて……!」
 インカムから、十代らしき若い女性の悲鳴にも似た声が流れた。
「緊急連絡。丘福市中央区薬陰にて、未確認生物らしきものに追われているとの通報あり。付近の警官は、至急現場へ直行してください!」
「おぃ、CCSへの連絡も忘れるな!?」同時に上司らしき人物の怒鳴り声も響き渡る。


「はぁ……、はぁ……、はぁ……」
 もう、息も途切れ途切れ。県立高校二年生の城島茜は、何度も何度も後ろを振り返りながら、狭い雑居ビルの間を通り抜けていた。
 なんとか人の多い所まで逃げ切れれば……!
 それだけを望みにビルの間を抜け出ると、そこは時間制駐車場に繋がっていた。金網のフェンスに設置された扉を潜り抜け、辺りに追っ手の気配がないことを確認すると、安心したようにその場に腰を落とし、大きく溜息をついた。
 再び握りしめたスマートフォンの画面を覗き込み、警察が来るのを、今か……今かと待ちわびる。時間はすでに午後10時を回っていた。
 友人、松本美南と共に予備校を出たのが、午後9時半。二人きりで人通りの少ない街道を歩いていると、突然……まるで力士のような巨体の生物に襲われたのだ。
 生物……? 人間では……無い? なぜなら、そいつはまるで豚のような顔つきをしており、その口には牙のような歯が並んでいた。

予告2

 手にした棍棒のようなものを振り回し、その一撃を喰らった美南は、その場に崩れるように倒れてしまった。
「いやぁぁぁぁっ!!」それを見た茜。友人の心配よりも恐怖が心を支配してしまい、泣き叫ぶようにその場を駈け出してしまったのだ。
 だが、恐怖はそこで終わらない。なんと、もう一匹の化け物が姿を見せ、そいつは同じように棍棒を振り上げ、茜の後を追ってきた。必死にスマホを取り出し110番したあと、逃げ回りながら今に至るのである。

 四方八方見渡しても、化け物が追ってきた気配が無い。「助かった……」そう思った瞬間。
 ガチャッ!ガチャッ! 金網が揺さぶられるような音が、耳に入る。
「グヘェヘェヘェヘェ……ッ、見ぃぃ~~つけた♪」
 野太い、下衆な声が頭上から聞こえた。恐る恐る見上げると、フェンスの天辺に先ほどの化け物がよじ登っていた。
「きぃゃゃ……」茜が悲鳴を上げるより速く、フェンスから飛び降りた化け物は、素早く回りこみ退路を閉ざす。
「い…いや、いや……」
 もう走る気力もなく、ただ恐怖心のみだけで後退していく茜。だが……。ガシャッ!! すぐ背後で鳴った金属音と、押し戻されるような感覚で、フェンスまで追い詰められたことを察しした。
 目の前の丸々と肥えた巨体は、棍棒を握ったまま両手を広げ、どうやっても逃げ場は無いよ!とアピールしているかのように見える。豚のような大きな鼻は、クンクンと茜の身体の匂いを嗅ぎ、更には素肌が露わになっている太腿や頬に舌を這わせ、「ちょっと塩っぱいけど、こりゃ……なかなかの味だぁ♪」と、目を細めた。
「もう……ダメ。」茜が全てを諦めた、その瞬間!!

 ヴィィィィィィィン!! ヴィぃィィィィン!! 

 駐車場の入り口から、甲高いエンジン音が鳴り響いた。
 何度も何度もアクセルを空吹かしし、高々とエンジン音を鳴り響かせるそれは、一台のオフロードタイプのオートバイ。
 車体の色は真っ白で、小さなカウルの付いたヘッドライトの両脇には、回転灯ではなく、方向指示器ほどの大きさの赤い点滅ライト。前輪の両脇には、サイレンを鳴らすためのスピーカーも取り付けられている。
 それは、全国でもあまり導入されていない、オフロードタイプの白バイであった。
 ヘッドライトの眩しい光が、茜と化け物を照らしだす。
 ヴィィィィィン!再びアクセルを吹かすと、白バイは二人に向かって真っ直ぐに突進し始めた。そして、二人のすぐ目の前まで迫ると、大きく前輪を上げウィリー走行! そのまま前輪で、化け物の頬を横殴りに薙ぎ払った!
 更に反転し、白バイに乗ったまま脚を伸ばし、丸々した図体に横蹴り!!
 かなりの威力があったのだろう。化け物は有無言う暇もなく、数メートル先まで吹っ飛んでいった。
 キィィッ! 白バイはその場に急停車すると、運転していたその人物はバイクを降り、茜に近寄ってきた。
 その姿は、白い硬質ラバースーツらしきもので身を固め、各関節部分は、黒色の柔らかいゴムのような物質で繋がっている。胸部には防弾チョッキとファンタジー風バストアーマーを掛けあわせたような防具を身につけ、頭部は戦隊ヒーローのようなヘルメットを装着していた。

ターディグラダ・ガール 登場

「警察です、怪我はありませんか?」その人物は、開口一番そう問いかけてきた。
「は……はい!」咄嗟に返事をする茜。
 女性の声……?返事をしながらも、茜の頭を過ぎったのは、その疑問だった。たしかにその人物は、茜より身長は高いが、それほど屈強な体つきではない。むしろ細めで、女性であれば納得できる体つきだ。
 その人物は静かに頷くとヘルメットの耳の辺りを操作し、「こちらTG01、現場に到着。通報者らしき少女を保護いたしました。」と話しだした。
 ああ、ヘルメットの中の通信機で連絡しているんだな? 茜にも、すぐに理解できた。
「はい、未確認生物は、まだ行動可能の模様。外見から、ファイルNo,4 オーク型と見受けられます」
「対策室……和(かのう)、了解。これまでの統計から、オーク型は極めて凶暴性高い。また、銃火器による攻撃が最も有効であるため、応戦する場合、M4カスタムの使用を許可する」
「了解しました。」TG01と名乗った人物はそう答えると、再びオートバイへ戻り、リアのサイドケースから拳銃らしきものを取り出し、その場で組み立て始めた。
 それは、M4カービンと呼ばれるアサルト・カービン銃のカスタムタイプ。
 簡単に説明すると、0.56弾を使用した自動小銃で、銃身にも擲弾式グレネードランチャーを装着。更に携帯しやすいように、銃身を短くするなどの改良を施している。要は近接戦闘用の軍用銃である。
 TG01が銃を組み立て構えたのと、オーク型と呼ばれる化け物が身構えたのは、殆ど同時であった。
「神田川県警です。大人しく投降しなさい、抵抗するならば撃ちます!」
 一片の怯えもない凛とした女性の声に対し、「オマエ……女……っ!? グヘェッ…グヘェッ! さっきの餌と一緒に、オマエも喰う!!」と、オークは悪びれもせずに、そう答えた。
「グヘェェェェェッ!!!」そして、地響きが起きそうな重く大きな雄叫びを上げると、棍棒を振りかざし猛突進。
 すかさずTG01は夜空に向けて一発二発と威嚇射撃をするが、オークはまるで怯まない。
 アッという間にTG01の間合いに入り込み、横薙ぎに棍棒を振り払った。だが、なんとTG01は、それを細い左腕一本で受け止める。更に驚くオークの土手っ腹を、至近距離から一発、二発と撃ちこんだ。
 たじろいで一瞬後退したオークだが、尚且つ牙を剥きだして、再び襲い掛かろうとする。しかし……
 ダダダダダッ!!! 
 セミオートで連射された銃弾がオークを襲う。オークは、ゆっくりとその場に倒れ伏せた。
 倒れたオークに近寄り、膝を落として生死を確認するTG01。その時・・・
「お巡りさん、危ないっっ!!」茜の叫び声が聞こえた。
 振り向くと同時に重い衝撃が頬を貫く。TG01は、そのまま数メートル先まで吹っ飛んでしまった。
 そこには、美南を小脇に抱えたまま棍棒を振り払った姿勢の、もう一匹のオークが立ちはだかっていた。
「二匹目……?」相手を確認しながらも、平衡感覚を失ったようにフラフラと立ち上がるTG01。
 新たに現れたオークは、足元に美南の身体を放り投げると、再び棍棒を振り上げTG01に襲いかかってきた。朦朧とした意識のまま、右腕を上げ棍棒を受け止めようとするTG01。
 ガツッッ!!
「し……しまった!?」棍棒を受け流したのはいいが、その衝撃で手にしていた唯一の武器、M4カスタムを弾き落とされてしまった。
 しかも、あろうことか、落としたM4カスタムをオークが拾いあげ、銃口をTG01に向けたのだ。
「グへェェェェッ! コレ、仲間を殺った……武器! オマエに、やり返す……!」
 勝利を確信したように、オークはニタリと笑うと、「死ネッ!!」と引き金を引いた。
 カチッ!カチッ!カチッ! だが、いくら引き金を引いても、一向に弾を撃つことができない。
「な……なんだ、コレ……壊れている!?」 
 ウンともスンとも言わない銃を、振り回したり、叩いたりしてなんとか作動させようとするオーク。
 実はこのM4カスタム。こういったように、敵に奪われた場合を想定して、使用登録者の手形センサーを備え付けている。つまり簡単に言えば、TG01の手とサイズが合わない者は、使用することが出来ないということだ。
「クソッタレ!!」諦めたオークは、銃を放り捨て再び棍棒を手に取ると、ブンブンと振り回して襲いかかってくる。あまりの執拗な攻撃に、なかなか銃を拾いにいく暇が無い。
「舐めないでよ! 銃が無くても倒す術くらいあるんだから!」
 そう呟いたか……どうかは不明だが、そう言わんばかりに体勢を立て直すと、「たぁーっ!」と掛け声を上げながら、大きくジャンプした。その高さ、約7メートル。とても生身の人間の跳躍力ではない。
 そのまま雑居ビルの壁面に着地するかのように足をつけると、ブーツの足首あたりに取り付けられている、ツマミのようなものを回した。爪先から足首にかけて、青白い火花が散りだす。
 三角跳びの要領で大きく壁面を蹴りだすと、オークに向かって跳び蹴りの体勢!!

「ガール・ライトニングゥゥゥッ・キィィィック!!」

 青白い電流を帯びた跳び蹴りが、オークの胸元に炸裂した!!
 蹴りの威力と電流の衝撃が交わり、まるでバネ人形のように、オークは吹き飛んでいく。
 勢い良く転がり続け、その身体が止まった頃にはプスプスと煙を燻らせながら、オークは完全に沈黙していた。
「ふぅ……っ」戦いが終わり、ふと溜息をつくTG01。そして、思い出したかのように美南の元へ駆け寄ると、脈を取り「良かった。気を失っているだけね」と生存を確認した。
 すると、戦いが終わるのを待っていたかのように多数のサイレンが鳴り響き、同時に大勢の警官が駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか!?」警官の問いにTG01は黙って頷くと、少女二人の身柄を警官に手渡す。
「あ…あの……、お巡りさん?」去り際に茜は振り返り、TG01に声を掛けた。「今日は本当にありがとうございました!」そう言って深々と頭を下げる。
「後日、親と一緒にお礼に伺いたいんですけど、良かったらお名前を教えてもらえますか?」
 茜の問いにTG01はしばらく考えこむように沈黙していたが、やがて静かに首を横に振った。
 その様子を見ていた警官が、ここぞとばかりに口を開く。「この人は、ターディグラダ・ガールって言うんだよ!!」
「ちょ……っ、ちょ……っ、それは言わなくて……」すると、今まで貝のように口を閉ざしていたTG01が、急に慌てふためいた。
「ター……、ターディ……?」
「う~~~ん、じゃあ……! 別名、クマムシ・ガールって言うんだよ♪」と訂正する警官。
「クマムシ……ガール……? なんか、可愛い~~~っ!!」そうはしゃぐ茜。
 だが、当のTG01は、ワナワナと肩を震わせ……
「クマムシ、言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 オークにも披露しなかった強烈な右ラリアットが、警官の胸に大ヒット!
 なんと、5メートル程……宙に浮いたその警官は、落下と同時にピクピクと痙攣し、その後……起き上がることは無かったとか、あったとか?
 我に返ったTG01は、大慌てで白バイに飛び乗ると、そのまま逃げるように去っていった。

| ターディグラダ・ガール | 17:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ターディグラダ・ガール  ニ章

 翌日、新聞やネットでは、『ターディグラダ・ガール、未確認生物を撃退。女子高生を無事救出!!」と騒ぎ立てていた。

 そしてここ、神田川県警、警備部警備課では……。
「和(かのう)はいるか!?」中年男性が辺りを見渡しながら声をかける。
 それに応じるように腰を上げた一人の青年。
「おはようございます、佐々木警備部長」と頭を下げた。
 和 滝也(かのう たきや)28歳、階級は警部補。ヒョロっとした長身で、なで肩。生まれてこのかた、怒ったことなど一度も無いのではないかと思えるような優しい顔立ち。

和 滝也

 その姿が示すように温和な性格で、本来…他人と争ったり競ったりすることは好きではない。昭和気質の祖父母からの強引な勧めで、望んでもいないのに公務員試験を受け、こうして警察官として勤務している。
「ターディグラダ・ガール、凄い評判じゃないか?」
 中年男性……佐々木部長は、嬉しいような困ったような複雑な笑みを浮かべ、新聞を手渡した。
「半年くらい前から出没しはじめた未確認生物。獣のような凶暴さと、悪魔のような冷酷な知能を持ち合わせ、無差別に人間を殺傷する化け物。その未知数の能力に、多くの警官の命が奪われ、誰もが心苦しい日々でした。」
 新聞記事を眺めながら、和は呟くように答える。
「だが、彼女をCCSに配属してから、それは一変した。今では警察の誇りどころか、市民の希望でもある。」
「はい。でも……ここ数日、未確認生物の出現数は、かなり頻繁になっております。いくら彼女でも、その負担は相当なものだと思います。」
「たしかに……。いくら彼女が、あの”体質”だと言っても、アレほどの化け物との連日の戦闘。そして、特殊機動服による筋肉負担。かなり堪えているかもしれんな。」
「はい。ですので、勤務時間の調整。更に彼女へのサポート体勢をもっと強めていきたいのですが……?」
「うむ、勤務時間の調整は君にまかせる。私はサポート面を藤岡本部長とも相談してみよう。」
「よろしくお願いいたします!」和はそう言って、深々と頭を下げた。


 CCS……。県警警備部警備課に新設された、未確認生物対策係(Cryptid Coping Squad)の略称である。
 和 滝也が係長を努め、対策室は、元々……地下にあった用具室を改造して使用している。県警本部内にも関わらず常に施錠されており、関係者以外は立ち入りとなっている。
 室内はだいたい14~5畳くらいの広さ。そこに医務用ベッドに医療機材、机三台、資料棚、更に何だかよく判らない機器が詰め込まれているため、あまり広くは感じられない。
 丁度今、二人の人物が部屋を使用していた。
 まず一人目は、パッと見、小~中学校の生徒と見間違えてもおかしくない程の小柄な女性だが、実年齢は29歳。長い髪を後で無造作に束ねており、ニットのワンピースの上に白衣をまとっている。
 まるっきり喫煙経験は無いのに、なぜか禁煙パイプを咥えており、時折……べっ甲フレームの眼鏡を押し上げながら、黙々とデスクトップパソコンに向かっている。

対策室 瑞鳥川 弘子

 そんな彼女の名は瑞鳥川弘子(みどりかわひろこ)。本来は県警本部内、科学捜査研究所の職員だが、理由あってCCSに派遣されている。
 ちなみに今、彼女が見ているパソコン画面にはニュースサイトが映しだされており、ターディグラダ・ガールの話題が載っていた。
「ちょっと前までは、人喰い蜘蛛女だの、羽の生えた巨大な蛇だの、挙句の果てには……踊る招き猫とか、ワケの判らないモノまで都市伝説として話題になっていたのに、ここ最近では未確認生物と、それと戦うターディグラダ・ガールの話ばかりだね!」
 火がついているわけでもない禁煙パイプを指で摘み、ふぅ~っと息を吐き、「もっとも、その大人気のターディグラダ・ガールの中の人は、アタシの手の中にあるけどね!!」と、にへら~っ♪と笑みを浮かべる。
 すると……、
「ありません!!」
 間髪入れず、部屋の奥のカーテンの仕切りから、反論する声が入った。
 同時に、ピピピッ……とタイマー音が鳴り響く。瑞鳥川は軽々と腰を上げ、仕切りのカーテンを開き中を覗くと、そこには医務用ベットの上で横になった、一人の若い女性の姿があった。
 背丈は標準、引き締まった体つきで、雰囲気的には体育会系の健康優良児といった感じだろう。黒いショートヘアにキリリと上がった眉毛。ツリ目でもなく、タレ目でもなく、パッチリとしていて、それでいて凛とした力強さを感じさせる目つきと瞳。スラリとしてやや高めの鼻筋。
 一言で言えば、健康的な美人がそこにいたのだ。しかも……
「やっぱ、橘ちゃんは……白がよく似合うねぇ~♪」と瑞鳥川の言葉通り、白のスポーツブラに、白のボクサータイプショーツという、見事な下着姿!

対策室 ベッド上の明日香

 ……と言っても、何も好き好んで裸で寝ていたわけではない。その露出した肌のアチコチには、無数の電極が貼られ、その線の先は心電図計測器や、その他色々な医療機器に接続されている。ある任務が一区切りつくと、こうして体調を検査することが決められているのだ。
 この彼女こそ物語の主人公で、名前は橘明日香(たちばなあすか)。
 何を隠そう、あの特殊機動服を着て未確認生物と戦ったTG01こと、話題のターディグラダ・ガール。その人である。
 瑞鳥川は、そんな彼女の脇に立ち、全身に貼り付けられた電極を外しながら語りだした。
「橘明日香、現在22歳。神田川県丘福市東区出身で、神田川大学遺伝子工学教授であった橘東平(たちばなとうへい)とその妻、留理の間に生まれる。母……留理は明日香が12歳の頃、病気で他界。その後、県立樫井高校普通科に進学。同時期、自動二輪車の免許を所得。数々のモトクロスやトライアル競技に出場。高校卒業と同時に県警察学校へ入学。卒業後、東署配属となり約一年間の交番勤務。翌年県警本部警備部警備課へ転属。同年に導入された、災害対策用白バイ『XT250P』の隊員となる。本年9月、父……東平も不慮の事故で他界。そして本年10月付けで、同課未確認生物対策係へ異動。強化機動隊員に任命される。……と」
「な…な……なんで、私の経歴をそんな詳しく知っているんですかぁ~っ!?」顔を真っ赤に紅潮させ、慌てふためく明日香。
 瑞鳥川は外した電極を棚の引き出しに片付けると、おもむろに人差し指を立て、明日香の腹部をなぞるように触れた。
「アタシは、橘ちゃんのこと……、なんでも知っているよ。例えば、好きな男性のタイプは、オダギリジョーだとか……」
「ちょ……ちょ……っ!?」
「初恋は小学六年生の頃、同じクラスの高橋くんだとか……」
「ぃやァァァっ!!ど…どこで……そんなことまで……!?」
「そして……」瑞鳥川は南下した指先を、そのまま白いショーツの上に乗せると、「まだ、処女なんでしょ!?」満面の笑みで舌なめずりをした。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 明日香は絶叫を上げ、まるでビックリ箱から飛び出した人形のように跳ね起きると、全速力で壁際へ後退した。
「アタシさぁ~!橘ちゃんみたいな女の子って、どァァァァい好きィィなんだよね♪」
「おかしいですよ……!おかしいですよ……っ、瑞鳥川さん!!」
「アタシ、橘ちゃんの処女、欲しいなぁ~~~♪」
「あ…あ…あ…あげられるわけ、な…な……ないでしょ……!? て、言うか……女同士だし……!?」
 それに対し、瑞鳥川は冷ややかな笑みを浮かべながら、ピンッ!と中指を立て「あら? そんなこと……アタシのアレのテクニックと科学力を使えば、どうとでもなるわ~ぁ!」と言い、ゆっくりと明日香へ迫っていく。
「嫌だぁ~っ!嫌だぁ~ッ! お願いです、向こう行ってェェェっ!!」
 もはや明日香は狂乱状態。
「冗談よ~、冗談!」ちょっとやり過ぎたかな?と言わんばかりにペロリと舌をだし、瑞鳥川は戯けてみせた。
「し…信じて、いいんですね……?」
「もちろん!」
 それを聞いた明日香は大きく溜息をつき、ドスンと腰を抜かしたように座り込んだ。そんな姿を見て瑞鳥川は「ホント、可愛い。食べちゃいたいくらい♪」と蚊の鳴くような声で呟いた。

 すると、コンコン!と扉を叩く音が聞こえた。同時に、「和だ。入っても大丈夫か?」と問いかけられる。
「あーっ、すんません!橘ちゃん……今、眩しい裸体姿なんで、もう少しだけ待ってもらえます?」と返事を返す瑞鳥川。
「もうちょっと、他に言いようがないんですか?」と紅潮した表情で突っ込みながら、着替えを始める明日香。
 ワイシャツ、ネクタイに、紺色のブレザーに同色のズボン。一般的に女性警察官はスカートというイメージはあるが、実際はキュロットやズボンの着用も認められている。明日香は通常、未確認生物探索や災害地区の見回りなどで、災害対策用白バイXT250P-Sの運転任務が多いため、殆どズボンを着用している。

ターディグラダ・ガール 対策室・明日香

「お待たせしました、どうぞ!」着替えの終えた明日香は、扉の向こうの和に向かって声を掛けた。
 ガチャッ! それを聞き、ヒョロリとした和が入室してくる。
「橘くん、お疲れ様。身体の具合は、問題ないか?」優しい微笑みで問いかける和。
「ハイ、大丈夫です!」明るく、元気よく返す明日香。その言葉を聞き、和はチラリと瑞鳥川に視線を送る。瑞鳥川は、さり気なく指でOKのサインを返す。
「そうか。まぁ、無理をしないで、何かあったらすぐに言ってくれ。」
「はい。」
「…で、早々悪いけど、中央区で未確認生物の目撃情報が相次いでいる。今日は、付近の聞き込みと探索を中心で廻ってくれ」
「了解しました。では、早速聞き込みに廻ります!」明日香は一礼すると、軽い足取りで部屋を飛び出して行った。……と思いきや、数歩進んで引き返してきた。
「んっ!?」思わず首を傾げる和。
「係長、一つお尋ねしたいことがあるのですが……?」
「なんかな?」
「私の戦闘時の『ターディグラダ・ガール』っていう名称。アレ……本部がマスコミに公表したんですよね?」
「そうだけど、それが……なにか?」
 そう聞くと明日香は、まるで河豚のように頬を膨らませ、「アレ……、必要なんですか!? あの名称、なんとか……なりませんか!?」と捲し立てた。
 その勢いに負けたのか、一~二歩引いてしまう和。
「ほ…本部としては、キミのことは出来る限り機密事項にしたいんだけど、やはり市中で戦闘したりするので、どうしても隠し切れない部分があるっていうのは、わかるよね?」
「はい。」
「そこで、どうせ隠し切れないのならば、逆にヒーロー的な偶像を全面に押し出してしまった方が、却ってキミ個人の存在は目立たなくなると判断したんだ」
「それはわかるんです!私が言いたいのは……、あの名前です! ターディグラダって、『クマムシ』のことですよね!?」
「そ……そうだけど、クマムシ……嫌いか? ズングリムックリしていて、ワリと女の子ウケはいいと聞いたけど?」
 その問いに、明日香はうつむき加減でボソボソ……と、「私……虫だけは、ダメなんです……。」と答えた。
「え…?え…? 虫って、たしかにクマムシは虫だけど、正確には『緩歩動物』と言って、普通の虫とは少し違うぞ?」
「私にとって、足が六本以上あるものは、すべて”虫”なんです!!」明日香は、今にも噛み付きそうな勢いで反論してくる。
「六本以上は……って、タコやイカ……」と、ここまで言いかけた和だが、明日香のヤンキーよりも凄みのある睨みが目に入り、慌てて口を閉じた。
「周りからクマムシって言われるだけで、鳥肌が立つんですよ!」
「ん、まぁ……、気持ちはわかるけど、あのネーミングが一人歩きしているお陰で、キミや僕らの素性が目立たなくなっているのも事実なんだ。一種のコードネームと思って、もうしばらく我慢してくれないか? 頼む!!」
 和はそう言うと、両手を合わせ拝むように明日香に頭を下げた。
 それを見た明日香。渋々と溜息をつくと、「わかりました。係長がそうまで言うなら、もう少し我慢します……」と呟くように言い、踵を返し再び職務へと戻っていった。

 明日香が立ち去ったのを確認し、扉に施錠すると、「ところで、ホントのところ……橘くんの状態はどうなんですか?」と、和は瑞鳥川に問いかけた。
 瑞鳥川はパソコンを操作し、何らかのデータらしき画面を表示すると、「まぁ、相変わらず異常なほどの回復力だね。」と苦笑しながら返す。
「そもそも、アタシが開発した『特殊機動服』は、電気信号で筋力の働きを増強させ、通常の十倍ものの力を発揮することができる。だけど、自分で言うのもなんだけど……、まだ未完成品。筋肉の負担が大きすぎて、並の人間なら一時間の使用で、十日から二週間は指一本動かせなくなる。」と、パソコン画面を指差しながら話していく。
 そして、更にパソコンを操作し、明日香の画像とデータを表示すると……
「だが、橘ちゃんは一時間の使用後、一~二時間の休息を取ることで、八割から九割くらい筋力組織を回復させることができる。」と答えた。そして、
「単純計算で言えば、あの子は常人の約150倍程の回復能力を持っているということね。ソレ以外にも何かありそうだけどね。まぁ……そんな訳だから、このシステムを使った『強化機動隊員』に選出された!というのが、アタシの見立てだけど……どう?」と付け加えた。
「一応機密事項なので、詳しいことは追々説明していきますが、現状のところ、そういう事です。」
「OK~♪ だけどね、問題はここから! たしかに異常な能力の持ち主だけど、でも……やはり人間。蓄積しているよ、ダメージが!」と、瑞鳥川はパソコン画面を指差しながら話を続ける。そこには右下がりのグラフが映しだされていた。
「見ての通り、筋力回復率。神経伝達速度。思考力。全ての値が低下している。ぶっちゃけ言えば、少なくとも一~二週間は機動服の着用や戦闘を避け、休ませないとヤバイよ!……ってこと」
「たしかに、僕もそれは考えていました。先程警備部長にも話しをしましたが、早急に彼女が身体を休められるように調整してみますよ。」
「そうしてやんな! ま……っ!公務員である以上、むやみに休日を増やせないだろうから、この部屋で仮眠できるように時間配分をしてやれば、いいんじゃね!?」禁煙パイプをスカスカ吸いながら、嬉しそうに提案する瑞鳥川。
「……で、その寝ている姿を撮影して、またお持ち帰りする気ですか?」
「なんのことかな~~?」
「知ってるんですよ!橘くんの検査中の画像とか、録画して持って帰っているのは!?」
「あらま……!バレてた!?」
「システム管理と合わせて、橘くんの体調管理をお願いしているから、あまり強くは言いませんでしたけど、本来なら情報漏えいとプライバシーの侵害に当たるんですよ!!」
「だって、仕方ないじゃん。お宝級の『おかず画像』だもん!」
「お…おか……ず!?」
「ウンッ! 毎晩、楽しませてもらってる♪」悪びれもせず、にへら~っ♪と笑みを浮かべる瑞鳥川。すると……
ガンッ!!! 机のペンなどが一瞬宙に浮くくらいの勢いで、天板に握りこぶしを叩き下ろした和。
 しかも湯気が出そうなくらい顔を紅潮させているが、「と…と……とにかく、今後……勝手に記録を、も……持ち帰るのは…禁止……ですからね!!」と、動揺しているところを見ると、別に本気で怒っているわけではないようだ。
「へ~~~い……」それに対し、間延びした声で返答する瑞鳥川。
「で…では……、僕はちょ……ちょっと、打ち合わせに行ってきます……から、留守をよ…よ……よろしくお願いいたします……」
 和は、慌てふためいた様子で部屋から出て行った。
 それを見た瑞鳥川、「あらま!? もしかして彼、想像して……立っちゃった!?」と呟くと、再び『にへら~っ!』と笑みを浮かべた。

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ターディグラダ・ガール  三章

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ターディグラダ・ガール  四章

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ターディグラダ・ガール  終章

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| ターディグラダ・ガール | 17:03 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ターディグラダ・ガール あとがき。

 あらためて、こんにちわ。

 ターディグラダ・ガール、いかがだったでしょうか?
 以前にも書きましたが、元々この物語は、一度ボツにしたものでした。
 妖魔狩人を公開していた時期にこの作品を構想していたのですが、舞台も丘福市、敵もファンタジー系と、主人公が変わった程度の世界観。 
 同じ世界観の作品が続くのはどうかな~?って思っていたのと、妖魔狩人を終えてから何かが憑いたように閃いた『冥界王女』。
 それらの理由で、一度ボツにしました。

 ですが、リアルで色々あって落ち込んでいた私には、新しいタイプの物語を創りだすのは難しく、もう一度創作リズムを復活させる意味もあって、書き慣れた世界観のこの物語の方を再起動させたというわけです。

 ちなみに本作品の主人公 『橘明日香』は、デザイン的には凛やミオよりも古いんですよ(笑)

 その明日香なんですが、ずぅ~と10代の少女ばかりを主人公に書いていたので、たまにはもう少し大人の女性を主人公にするか!? という思いと、MTさんの『100シリーズ』で覚醒した『女性警察官萌え』。
 そういったこともあって今作品の主人公に抜擢いたしました。(笑) でも、凛とした美人で真面目な性格。だからこそ、ペチャンコにされたその姿や、食べられかけているその情けなさのギャップがいいな~と、私個人は大変気に入っております。

 この作品を連載形式で続けていくかは、実はまだ決定しておりません。(話数を付けていないのは、そのため)
 もちろん、続けていくための伏線は貼っておりますし、後々の設定もある程度出来上がっております。
 
 まぁ、皆さんの反応を見て決定しようかな~と、考えております。

 
 さて、次回の公開予定は、妖魔狩人最終回SPでご協力くださった『ファンの一人です。。。』様からのリクエストです。

 題して、 樹木子の逆襲! です。

 物語はほぼ完成しておりますので、挿絵にどれだけの時間がかかるか?
 なんとか順調に行けば、8月後半までには公開できる・・・かも知れません。
 (遅くなったらごめんなさい)

 では、本日はここまでです。

 






 

 

| あとがき | 17:02 | comments:36 | trackbacks:0 | TOP↑

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読み切り? 新作予告!&業務連絡

未確認生物 ファイルNo,04 オーク型

予告2


出没場所:神田川県丘福市中央区近辺
遭遇数:1~3 複数での行動が多い
形態:半獣半人
遭遇反応:攻撃的
知能:高・人間の言葉で会話ができる。
戦闘力:高め 
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補足:
秋口から目撃情報が活発になっている未確認生物。
体長2メートル前後、体重200kg前後の巨体で、獰猛な性格。
凶暴性が高く、人間(主に女性)を襲ってはその肉を喰らう習性あり。

未確認生物対策係(以後CCSと記)所属のTG01によって数体を撃退、うち一体を捕獲。
人間と豚ともとれる外見のため、ファンタジー小説に登場する怪物の名、オークにちなんでオーク型と呼称する。
また、科捜研の解剖研究によって染色体数は42と判明。人間でも豚でもないことを確認。

発見時の対処においては、速やかに県警本部を通してCCSに連絡。CCSの判断に委ねる。
それ以外においては住民等の避難活動を優先し、緊急時のみ発砲、射殺を許可。
ただし、分厚い皮膚や脂肪により、ニューナンブ式38口径による発砲は殆ど効果が無いため、深追いは禁物である。

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未確認生物 ファイルNo,? オーク型に近い?

予告1


出没場所:現在まで目撃情報無し
遭遇数:不明
形態:半獣半人(下半身は機械式?)
遭遇反応:不明
知能:不明
戦闘力:不明
------------------------------------------------
補足:
今回、初めて目撃される型の未確認生物。よって、生態や習性、全てにおいて不明である。
ただ、オーク型によく似ているが、下半身が機械仕掛けになっているようにも見える。
また、目的は不明だが、分厚い鉄板のような物を背負っている。

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予告3

被害者の一人?
末永成美 大学一年生

友人と買い物をしに出かけた翌日、◯◯◯◯◯な遺体(?)となって発見。

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……というわけで、以上が新作の世界観を使った予告です(笑)

舞台は神田川県丘福市。
ええ、前作『妖魔狩人 若三毛凛 if』と殆ど変わりません。

実は、以前発表した新作予定『冥界王女(仮題)』は、一旦白紙に戻しました。

というのが、一部の方はご存知ですが、ここ一ヶ月以上……酷いスランプに陥っておりました。
まぁ、理由はリアルなんですが……。
で、一向に創作意欲が湧いてこず、ましてまるっきり新しい世界観の話だったので、ピタリと妄想が止まってしまったという状態です。

そこで、『妖魔狩人~』を作っていた頃に構想していた、どちらかというと前作に近い世界観の作品を、引っ張り出すことにしたわけです。
それが、こちらの作品で・・・

予告4

というモノです!(笑)

タイトルはふざけていますが(だって、不死身機動隊員なんて名称、30分前に思いついたばかりだしw)、中身は妖魔狩人よりシリアスで現実的(?)かもしれません。

それと見ての通り、『特撮ヒーロー物』に近い感じです。

主人公は、22歳の女性巡査であり、怪物と戦う未確認生物対策係所属の『特殊機動隊員 TG01』という設定です。

もう殆ど完成しており、あと1~2枚の挿絵を作る程度ですので、来週には公開する予定です。



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※超重要!!  業務連絡


 次回から、このサイトは会員制にいたします。

 したがって、作品の一部や記事は閲覧できないことがあります。
 ご了承ください。 


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ということで、来週公開致します。

その後は、ファンの1人です。。。様のリクエストを予定しております。

では、さようなら。m(_ _)m



| 閲覧者様との交流 | 17:44 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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企画リクエスト 第一弾!!

 こんばんわ! るりょうりに です。

 今日はタイトルの示すとおり、企画リクエストの完成公開です!
 
 お忘れになった方も多いかもしれませんが、『妖魔狩人~』最終回スペシャルで行った、『妖怪料理対決!』。

 アレの投票時にコメントして頂いた方の中から、 こちらの呼びかけに応じてくださった方のみに、イラストリクエストにお応えする!
……という企画でした。

 選ばれたのは二人。

 今回はまず一人目、16/06/18の投稿者様のリクエストです!

 >若三毛 凛を選びたいです、やはり主人公ですので。
 >シチュとしては堀北 知美(合作のチアガール)のハンバーグ化みたいな流れから、全方位から均一に圧縮して立方体化、そこから焼いて特大サイコロステーキ化、といった具合です。


 というわけで、リクエストイラストを描きあげました。

 ついでながら、シチュエーションのショートストーリーをも構想しましたが、ショートストーリーとは言っても、それなりに結構長くなってしまいました(笑)

 それでも、それなりのお話が出来上がったと思います。

 尚、今回公開した物語は、『妖魔狩人~』最終回から一ヶ月後。妖木妃を倒して平和になった世界の物語です。・・・・が、実はこの物語自体が『if』の世界。

 つまり、あれから一ヶ月後の『もしも……』のバッドエンドの物語です。

 一応、念のため!(笑)

 ちなみに、物語の流れがクロスオーバー作品のオマケとかなり違います。(^_^;)
 あのノリは、あの時のテンションでないと、難しいのかな?

 申し訳ございませんが、それだけご了承ください。m(_ _)m

 
 では、久しぶりの凛の活躍、お楽しみください!

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追伸!

 もう一人のリクエスト選出者、ファンの1人です。。。
 
 8月中に完成公開の予定としております。 それまでの間、もうしばらくお待ちくださいませ。m(_ _)m


 

 

| 閲覧者様との交流 | 23:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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妖魔狩人 若三毛凛 if 番外 if

   ● 新・食品工場物語 ●


 ゴゴゴゴゴッ!と唸るような機械音が鳴り響き、なんと……凛のいる部屋の鉄製の壁が、少しずつ押し出されるように狭まってきた。
 正確には左右の壁の一部と、前面の壁の一部。そして繰り抜いたような、天井の一部であった鉄板だ。
「な…なにを、する気っ!?」
 痺れのせいでマトモに立ち上がることもできず、背面の壁に保たれたまま逃げ場を失う凛。
「な~んにも怖がることはないの。ただ……柔らか~いお子ちゃまのお肉を、更に柔らかくなるように、押し潰すだけ!」
 内部カメラから状況を覗いているオーナー妹は、嬉しそうに声を掛けた。

 もはや、絶体絶命のピンチに見舞われた凛。
 どうして、こんな状況に陥ったのか……?




 事のきっかけは、友人……千佳とのさりげない会話からだった。



「結局、丘福市で騒がれた都市伝説の数々って、妖木妃絡みだったちゃね!?」
「えっ?」
「だって、そうっちゃろ!? 人喰い蜘蛛女は、妖樹の木から転生した『てんこぶ姫』だったし、羽の生えた巨大蛇、踊る招き猫、はたまた……猫女とか猫耳忍者。聞くところによると、みんな発端は妖木妃絡みっちゃね?」
「もう、済んだことだからいいじゃない。それより中間テスト、来週だよ。前日になって、わたしの所に駆け込まないでよ?」
 凛はそう言って、千佳からの振りを適当にかわした。

 妖木妃との最終決戦から一ヶ月。
 あれから柚子村は、何事もなく平和な日々を過ごしている。妖木妃を倒し、ムッシュ・怨獣鬼も倒した今、人々が妖怪に襲われたり食べられたりすることはないんだ。
 静かに思いに耽っていると、再び千佳が話を振ってきた。
「でも、牛味町だったかな?なんか……あっちの方じゃ、妖怪作業員とか言う化け物が、今でも出るとか噂になってるみちゃっちゃよ!」
「妖怪作業員……?」
「うん、作業服着たゾンビみたいな化け物らしいっちゃ!まぁ……ウチもネットで見た話だから、あんまりアテにならんけど、踊る招き猫に匹敵する都市伝説っちゃね!」
 千佳はそう言ってニタリと笑う。だが、凛の思いつめたような真剣な表情を見ると、「心配ないちゃよ。妖木妃も死んだし、奴らが活動した柚子村や丘福市でもないやん!ただの都市伝説っちゃよ!」そう言って、慰めるように凛の肩に抱きついた。

 そっか、千佳は知らないんだった。妖怪化人間が巣食った……牛味町の食品工場のことは。


 次の日曜日、千佳の話が気になった凛は、単身牛味駅に降り立った。タクシーで約15分。山々に囲まれた、幾つかの倉庫や工場。
 そのうちの一つ、今では営業休止となった大手冷凍食品会社の神田川第一工場の前に足を運んだ。
 あの時は優里お姉さんと二人で来たんだった。そう思いながら、工場敷地内に足を踏み入れる。工場はあの時のままで、人影はまるでない。
 さらに裏へ回り、非常口と書かれた扉から中を覗いてみる。
 うん、妖怪や人影どころか、小動物の姿すら感じられない。
 そうだよ。妖木妃が死んだ今、妖怪化人間が生まれてくる事も無いもんね。やはり、千佳の言っていたとおり、ただの噂だったんだ!
 安心した凛は、さっさと家に帰ろうと踵を返した。その瞬間……!
ガンッ!! 
 振り向いた顔面に強い衝撃を感じ、そのまま仰け反るようにひっくり返ってしまった。黒一色の世界に、無数の星がチカチカと瞬く。
 更に、何があったのか考える間も無く、何者かに身体の上に覆い被さるように乗っかられ、強い力で顎を挟みつけられた。そして、開かれた口の中に小さな錠剤のようなものを放り込まれると、それを強引に呑み込まされたのだ。
「な……なんなの!?」
 身体から重みが消え、顔を擦りながらゆっくりと瞼を開くと、目の前に一人の中年女性が立っていた。
「うふふふっ♪ 珍しいこともあるもんだね。こんな美味しそうな子鹿ちゃんが、わざわざ……アタシ等の巣に入り込んでくるなんて!」
 そう言ってニヤリと微笑む中年女だが、な…なんと、その口端はまるで耳まで届きそうなくらいに裂けている。
 その笑顔を見た凛の脳裏に、あの夜の事が思い出された。

妖怪工場オーナー

「あ…貴方は、この工場のオーナー!?」
 そう、妖怪化した作業員を束ねていた、この工場のオーナーであり、同様の妖怪化人間。
「で…でも、まさか……。貴方はわたしが浄化したはず……」
「へぇ~っ!?アンタ、アタシの姉の事を知っているの?」驚きの表情を浮かべる中年女。「そうか。そう言えば……アンタ、今……浄化って言っていたわね。なるほど、姉を人間に戻したのは、アンタね。アタシは、その姉の双子の妹さ!」
 ニタリと笑うその口には、牙のような歯が。そして両手の爪は刃物のように鋭く伸びている。

 更に、今までどこに潜んでいたのか? 四人の作業員たちが姿を現した。しかも、同じように鋭い爪と牙。どうやら、この者たちも妖怪化人間のようだ。
「どうして、これだけの妖怪化人間が……?」
 その疑問に答えるようにオーナー妹は、「アンタがアタシの姉たちと戦ったとき。アタシたちは食料となる人間たちを調達に、トラックで街中へ赴いていたのさ!」そう言って、食品配送用のトラックを指差した。
「ところが戻ってきたら、ただ一人だけ隠れて逃げ延びた作業員がいただけで、他は皆……人間に戻されたと聞いてね、驚いたわよ。」
「やっぱり、生き残りがいたんだ……」 凛はそう呟くと、「霊装っ!!」戦闘準備を整えた。
「ほぉ!たった一人でアタシたちを相手にする気かい!?」
「妖怪化人間なんて、今のわたしなら一人で十分です!」気後れすることもなく、凛とした口調で弓を構える。
 しかし、その姿勢は長くは続かなかった。急にビリリリッ…と、電流が走るような痺れが脚や腰、下半身に襲いかかってきたのだ。
「…なっ!?」それは痛みというより、感覚が麻痺するような痺れ。そして徐々に体全体に回り、ついに凛は、腰を抜かしたようにその場に尻もちをついた。
「さっき飲ませた薬、やっと効いてきたようね!」
 そう言って、不敵な笑みを浮かべるオーナー妹。「以前、アタシと姉で作った、毒キノコを元にした痺れ薬。アンタに飲ませたのは、それの即効性タイプだったんだけど、効くまで少し時間がかかったようね」
 オーナー妹は、そう言いながら凛のサイドテールを摘み上げ、そのまま髪から胸元まで、くんくんと匂いを嗅いだ。
「うんうん。ちょっと土臭いけど、なかなか美味しそうな……お子ちゃまね! 元工場長お気に入りのプレスローラーでペチャンコに潰してから頂こうかしら?」
 その言葉に反応したかのように、一人の作業員が歩み寄り、凛の二の腕や太腿に触れた。
「オーナー妹さん。コイツ……逆に、お子ちゃまなだけあって肉が凄く柔らかい。スルメみたいにするのはもったい無いんで、ステーキにしませんか?」
「そぉ~ね~、たしかに言われてみれば……。」
 そこまで言うと、突然何かに閃いたように顔を上げ、「元工場長が特注した、もう一つの機械。アレ、使ってみましょう!!」と、満面の笑みを浮かべた。


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| 妖魔狩人 若三毛凛 if | 23:05 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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