2ntブログ

自己満足の果てに・・・

オリジナルマンガや小説による、形状変化(食品化・平面化など)やソフトカニバリズムを主とした、創作サイトです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

妖魔狩人 若三毛凛 if 第19話「 決戦!中国妖怪軍団 -前編-」

 「鎌鼬(かまいたち)の能力を・・・・!?」
 つい先日まで同じ中学の先輩だと思っていた日笠琉奈(ひかさりな)が、ある日突然・・妖怪の妖術を身に着けているなんて!?
 それも空だ。空を飛んだのだ。
 こればかりは妖魔狩人である凛も、優里も、千佳も。誰も持ちえていない能力だ。
 「知っているだろう。先日、大生堀公園で黒い化け物に襲われたとき、若三毛を呼びに行って息絶えた鎌鼬。あの時、彼は自分の妖術を私に授けてくれたんだ。」
 そうだ。マニトウスワイヤーに召喚されたまま丘福市に居ついた、黒い屍食鬼グール。
 そのグールたちに襲われた瀬織や琉奈たちを救ったのは、同様にマニトウスワイヤーに召喚され、一時とは言え敵対関係だった妖怪鎌鼬。
 もしあの時、鎌鼬が自らの命を顧みず救いを求めに動いてくれなかったら・・・。
 瀬織も琉奈も涼果も、グールに喰い殺されていただろう。
 そしてその鎌鼬の力は、今度は凛の危機さえ救ってくれたのだ。
 「ありがとうございます、日笠先輩!」
 深々と頭を下げながら、たった一人で敵地に乗り込むなんて、なんて思い上がった行動を取ったものだと、反省する凛であった。
 「やっと追いついた・・・・・」
 そこへ「ハァ…ハァ…」と息を荒げながら、初芽涼果(はつめすずか)が駆け込んできた。
 凛を救ってくれたのは琉奈だけではない。この涼果が妖怪赤子を乱入させてくれなかったら、琉奈に拾い上げてもらうことすら出来なかった。
 「初芽先輩も、ありがとうございます。お陰で助かりました。」
 凛は涼果にも深々と頭を下げる。
 「いいよ!若ちゃんには今まで色々と助けてもらったもん。お返し足りないくらいだよ。」
 中学三年生にしてはやや幼い涼果だが、それだけにその愛くるしい笑顔が、より一層癒してくれる。
 「それにしても、あいつらが若三毛の戦っている相手なの?」
 「ハイ・・・。柚子村を拠点にして日本征服を企む、中国妖怪たちです!」
 「あそこにいた髪の長い背の高いやつ。あいつがあたしを妖怪にした奴だよ!」
 涼果の目には、憎き白陰の姿がクッキリと焼きついている。
 「若三毛、放っておいたら・・この村も、神田川県も、そして日本も。奴らに征服されてしまうんだろう? 妖怪には妖怪の力! 私たちにも手伝わせてくれよ!」
 琉奈はそう言って親指を立てたサムズアップで、ニコリと微笑んだ。
 「でも・・・・」相手は人間を殺すことも、喰らうことも何も躊躇わない凶悪な妖怪だ。
 気持ちは嬉しいが、これ以上危険な目に合う人を増やしたくない。
 そんな凛の気持ちを察したかのように、実体化した金鵄が割って入ってきた。
 「凛、味方は一人でも多いほうがいい。ここは素直に、この子たちの申し出を受けようじゃないか!」
 「あ、この鳥さん・・・、いつも若ちゃんのそばに居る金色の鳥さんだ!」
 「僕は霊鳥金鵄だ。凛のパートナーをやっている。」
 「へぇ~っ!アニメの魔法少女やプリ○ュアみたいに主人公のそばにいる、淫獣ならぬ・・・淫鳥ってやつか~♪」
 本気か・・冗談か? 茶化すように琉奈が金鵄を指差した。
 「そっちのキミは、平気で失礼な事を言うんだね?」
 まるで苦虫を1ダース程噛み潰したかのような表情で、琉奈を睨みつける金鵄。
 「わかりました日笠先輩。そして初芽先輩・・・。力をお借りします!」
 凛は二人を見上げ、そう答えた。
 「ところで初芽先輩、二つほどお尋ねしていいですか?」
 「うん、いいけど・・・なに?」
 「あの赤子って妖怪なんですが、あの子たちは召喚されている妖怪なんですか? この間もかなり被害を受けていたようですけど。私としては、たとえ妖怪でも・・一人も犠牲者を出したくないんです!」
 そう言って真っ直ぐ涼果を見つめる凛。それに対し涼果は優しく微笑むと・・・
 「若ちゃんは本当に優しいね! 大丈夫。あの子たちは召喚妖怪ではなく、実はあたしの分身みたいなものなんだ。」
 「分身・・・?」
 「うん。正確には、あたしの髪の毛を妖術で妖怪の姿に変化させて動かしているの。だから本物の妖怪でも、生き物でもないんだ。」
 「そうなんですか。良かった・・・。」
 「でも、あまり使い続けると、涼果の頭が禿げてしまうね!」
 またしても琉奈が、言っているそばから茶化しだした。
 「琉奈は黙って!」
 頬を膨らませ、珍しく不機嫌そうに言い返す涼果。
 「もう一つ、いいですか・・・?」
 こっちはこっちで、何事も無いように平常運行の凛。
 「あ、うん。なに・・なに・・?」
 「先輩の、その・・・今着ている格好なんですけど。まさか、その格好で・・戦うんですか?」
 聞いていいのか、悪いのか? 少し悩んだ末、問いかけた凛。
 あーっ、そのことには触れないで欲しいと、今度は見て見ぬ振りの琉奈。
 それもそのはず。涼果が身に着けている衣類は、まるで80年代か90年代のアイドルのような、鮮やかな黄色を主体とし、フリルとリボンが付いたフリフリドレスで、しかもスカートの中にパニエが着用されており、花のように膨らませている。

妖魔狩人若三毛凜 19話01

 「だって、アニメとかで戦う女の子の格好って、こういう感じでしょ!? 若ちゃんもゴスロリ服を着ているじゃない!」
 「私のは金鵄の羽で編まれた、防御力と運動能力を大幅に上げてくれる戦闘服です。でなかったら、好き好んでこんな格好は・・・・。」
 顔を赤くし、恥ずかしそうに答える凛。
 「あ、そうなんだ! じゃ~あ、あたしも戦闘服ってことで!」
 至極当然のように返した涼果に、凛はそれ以上何も聞けなかった。
 「話の途中、大変申し訳無いのですが・・・・。」
 突然の声に三人は振り返ると、そこには1人の小三から小四くらいの男児の姿があった。
 「あ、セコさん。ごめんなさい・・気付かなかった。」
 その姿を見て、申し訳なさそうに応える凛。
 「いえ構いません。ぼくも今来たところですから。それより瀬織さんより伝言です。」
 「瀬織さんから・・・?」
 「はい。復活した妖木妃対策で、明日朝10時より話し合いを行なうようです。場所は村はずれにある、猪豚蛇が以前使っていた古民家。」
 「わかりました。」
 「千佳さんには、ぼくから伝えておきます。では!」
 セコはそう言うと、静かにその場を去っていった。



 「みんな、今日集まってくれたことに感謝する。」
 翌日、瀬織は集まった一同を一通り見渡すと、軽く頭を下げた。
 ここは猪豚蛇が以前使っていた小さな古民家の、六畳程度の狭い部屋。
 その場に揃っているのは、凛・瀬織・千佳・琉奈・涼果・雪女郎・サラマンダー。そして金鵄に猪豚蛇である。
 「どうぞ、お茶ですダ!」
 座敷にそのまま腰を下ろしている全員の前に、猪豚蛇は一つ一つ湯のみ茶碗を置いていった。
 「また変な物・・入れていないでしょうね?」
 凛が睨みを利かす。
 「入れる訳ないダヨ! オラごときがこれだけの人数相手にしたら、生きて帰れるはずがないダ」
 そう言う猪豚蛇の顔は蒼白である。なるほど、さすがに身の程をよく知っているようだ。
 「高嶺さんは来れないっちゃか?」
 「うん。退院は明日か・・明後日って。」
 「そっか! まぁ…高嶺さんの分はウチが頑張るとして、それより・・アンタら。誰なん?」
 千佳がそう問いかけたのは、雪女郎とサラマンダーの二人。
 「あたし? 雪女郎~っ! 妖怪やってまぁ~す!」
 「サラマンダー・・・・。火の精霊・・・・。」
 「なんで、妖怪がここにいるっちゃ?」
 「おや?自分だって半妖じゃん! 似たようなもんじゃない!?」
 「ウチは元は人間やったん! それに斎藤千佳という、人間としての名もあるっちゃ!だから人間として、この場にいられるっちゃよ!」
 何が気に入らないのか? 千佳は一緒にするなと言わんばかりの言い草。
 「千佳。そんな言い方、酷すぎるよ!」
 凛は必死で嗜めようとする。
 「…けど凛。こういうのって連帯感・・?ってやつが必要じゃね!? いかにも『妖怪でぇ~す!』って感じやと、なんか『仲間~っ!』て……意識しにくいし。」
 なんで今日に限って、普段気にも留めないような事を言っているの? 凛は千佳にそう問い詰めようと思った、その時・・・。
 「あ~っ、とりあえず人間っぽい名前があれば、いいの?」
 雪女郎が自身の性格のように、軽~く返してきた。
 「人間の名前があるんですか!?」
 驚いたのは、凛を含む・・琉奈、涼果。
 「あるよ。人間のフリして暮らしていた事もあったからね! 当ててごらん!」
 ニヤニヤと微笑む雪女郎。
 「ここはシンプルに『雪』さん。」
 「ブーッ! でも、たしかに雪にちなんだ名かな・・?」
 「六華(りっか)・・か?」
 今まで黙って聞いていた瀬織も入ってきた。
 「ほぅ。さすが博識な瀬織津姫だね、惜しい! 正解は『風花(ふうか)』だよ!」
 「風花・・・? 風に花・・・? それって雪と関係するんですか?」
 凛が不思議そうに尋ねてきた。
 「元々・・風花って、風に舞うように降ってくる雪を、花に例えた言葉なんだって。」
 「そうなんだ・・・!」
 一つ勉強になったね!
 「じゃあ、サラマンダーさんは!?」
 涼果は次にサラマンダーに同じ話題を振った。
 「わ・・私は、ありふれた・・・名前・・だから・・・。」
 「ありふれた? じゃあ、サラマンダーだから、サラさん!?」
 「いや、炎という意味で、フレイムの・・『フレイ』さん!?」
 涼果と琉奈が楽しそうに問いかける。
 「い・・いえ、ホント・・・どこにでもあるような、平凡な・・名・・・。」
 「日本っぽく、『瞬火(またたび)』とか!?」

 「い…いえ・・。そういうんじゃ・・なく、ホント・・平凡に・・『ダーク=フレイム=シュナイダー』って名前・・です。」
 
 どこが平凡なんだよっ!?
 …というか、どこの『バス○ード!!』だよっ!?
 その場にいた誰もが、心の中でそう突っ込んだ。
 「母が、よく・・・『ありふれた名前でごめんね。』と、言ってました・・・。」
 全然ありふれてねぇーよ!! どんだけ、厨二病的なネーミングしてんだよ。お前のおかんは・・!?
 てか、精霊にも……『おかん』がおるんかい!?
 誰もが、ツッコミが追いつかなかった。
 「ま…まぁ、せっかくだから、略して『シュナ』さんていうのは、どうですか?」
 一人、その場の雰囲気を治そうと、凛がうまい具合に提案してきた。
 「シュナさんか、いいね!」
 「いいんじゃない? サラマンダー。いや、シュナ!?」
 直ぐ様、琉奈と風花(雪女郎)が賛同した。
 「は…ハイ。では……そう呼んでください・・・。」
 サラマンダーことシュナは、そう言って嬉しそうに微笑んだ。

 「…で!? そろそろ、女子会は終わったか?」
 目をドンジリと座らせた瀬織が、吐き捨てるように問いかけてきた。
 「ご・・ごめんなさい・・。」
 即座に謝る、凛とシュナ。
 「今日は大切な話があって集まってもらったのだ。遊び半分では困るぞ!」
 「アンタだって、途中…参加したやん!」
 「ね~っ!」
 瀬織の言葉に、不服そうに言葉を返す千佳と風花。
 「・・・・・・・・・!!」
 それが耳に入ったのか、更に冷たく鋭い視線が二人を突き刺した。
 「な…なんね!? ホントの事やん!?」
 性格的に黙って引き下がらない千佳。
 「千佳っ! わたしに免じて、ここは折れてっ!!」
 そこに、まるで保護者のように間に入った凛。その言葉どおり、千佳は渋々ながらもその場は折れることにした。
 「気づいているだろうが、あの妖木妃が目覚めた。」
 瀬織の一言に、打って変わって空気が一瞬で重くなる。
 「今までとは違い、一気に決着(けり)をつけようとしているのか、ヤツはこの柚子村に本国……中国から部下を呼び集めている。
 「柚子村に・・・!?」
 「どれだけの妖怪が・・・!?」
 瀬織は皆の疑問の声を予測していたかように更に表情を強張らせると、
 「昨夜、そして今朝の段階で神田川県に足を踏み入れた数・・・。おおよそ…百匹。」
 「ひ・・ひゃ・・百匹~っ!?」
 「報告では更に中国本土でも集まっており、三日以内でその三倍以上の敵が押し寄せてくるだろう。」
 淡々と答える瀬織。
 「すぐに迎え撃たないと!!?」
 居ても立ってもいられない様に、凛が立ち上がった。
 「落ち着け、若三毛凛。たった二~三十匹の山精すら相手に出来なかったお前に、百もの妖怪を相手にできるわけがないだろう。」
 瀬織の言葉に、凛は何も返すことができない。
 「たしかに時が過ぎれば奴らの数は増える一方だ。早めに叩けるに越した事はない。だが・・中心にいるのは、やはり妖木妃だ。妖木妃さえ倒せば、奴らは本国へ逃げ帰るはずだ。そうなれば、不必要な戦いは避けることができる。」
 続けて語る瀬織の言葉に、皆は黙って頷く。
 それを横目で見つめる金鵄。
 (さすがだ瀬織。水神……瀬織津姫として生きてきたその知識は、凛たちのブレーンとして最適だ。)
 「そこでだ。若三毛凛、貴方が嫦娥より預かった物を、改めて確認したい。」
 瀬織の言葉に凛は頷くと、手提げ袋から白い瓢箪を引き出した。
 瀬織はそれを手に取り、蓋を開け中を覗いたり、周りを眺めてみる。そして口を前に向けるように構えると、二言……三言呟いた。
 瓢箪の口から勢いよく何かが飛び出す。
 「こ……これはっ!?」
 飛び出してきたのは弓。それも凛が持っているような和弓ではなく、飾り彫りを施した・・中国風の弓であった。
 「なるほど・・・、そういうことか・・・。」
 一人納得したように頷く瀬織。
 「どういうことですか!?」
 意味のわからない凛。それに答えるように金鵄が口を挟んだ。
 「ゲイの弓だ。」
 「ゲイ…って、あの……嫦娥さんの夫で、弓使いの英雄だったという・・・?」
 「そうだよ凛。神族から人間に落とされたというのに、それでも尚且つ・・妖木妃に恐れられたゲイ。その秘密はきっと、その弓にある。」
 「うん。霊鳥金鵄の読みは当たっているようだ。」
 ゲイの弓を手に取り、部分部分を確認していた瀬織。
 「わたくしは直接対戦していないのでわからぬが、たしか妖木妃の髪飾りとやらは、闇属性だったらしいな?」
 「はい。」
 凛の返事を受けると、瀬織は不敵な笑みを浮かべた。
 「この弓は『光属性』。つまり……闇属性を打ち破れる力を持っている!」
 その言葉に、凛の顔はまるで花が開いたように明るくなった。
 「では、その弓なら……あの絶対防御を破って、ダメージを与えられるということですね!!」
 「あ~っ、でも……ちょっと待って?」
 そう言って入ってきたのは風花。
 「その弓を使えば妖木妃を倒せると言うのであれば、どうして今まで、嫦娥はそれを使おうとしなかったんだい?」
 単純な疑問だが、誰もが同じ疑問だった。瀬織は『もっともだ』という表情をし、それに対して答え始めた。
 「ファンタジーゲームで言えば、いわゆる『伝説の武器』という物に当たるのだろう。得てしてそういった特殊な武器は、使い手を選ぶ。」
 「……?」
 「たしかに光属性の付加価値がついているが、それだけでは大きな効果は求められない。肝心なのは他の強い力と掛け合わせて、この武器は真の効力を発揮する。」
 「つまり、その光属性を生かせるだけの魔力なり妖力なり。または、霊力が必要だと?」
 「そういうことだ。更に付け加えるならば、武器という道具である以上、それを使いこなせるだけの『技術』も必要となる。それも実戦経験を積んだ・・・な。」
 「それだけじゃない!それほどの武器を悪用しない……正しい心!」
 金鵄は、これこそが大事と言わんばかりに付け加える。
 「霊力と技術と正しい心・・・。」
 皆の言葉をまとめるように瀬織は凛を指し、こう言い放つ。
 「嫦娥が捜し求めていたゲイの弓を託すに値する人物は、黒い妖魔狩人こと……若三毛凛。お前だったのだ!」
 「嫦娥さんが捜し求めていたのは、わたし・・・。」
 凛は瀬織からゲイの弓を受け取り、それを見つめながら呟いた。
 「!?」
 「どうした、若三毛凛・・・?」
 弓を見つめながら呆然と黙り込む凛を見て、瀬織が心配そうに声を掛けた。
 「この弓・・、弦が切れ掛かっている・・・。」
 「本当かい・・!? 凛・・・?」
 凛の言葉に、金鵄はゲイの弓を隅々まで見渡す。
 「普通に弦を張り替えたらいいんじゃないの?」
 話を聞いていた涼果が、心配なさそうに問い返してきた。
 「いや、この弦は特殊な神通力で編まれたものだ。人間の作った普通の弦では代用はできないね。」
 「じゃあ、その弓を使えるのは・・・!?」
 「うん。おそらく矢を射ることが出来るのは、あと二回・・・。いえ……もしかしたら、あと一回……かも。」
 「妖木妃を倒すことのできるチャンスは、たった一度ということだな・・・。」
 結論になる瀬織の一言に、その場の誰もが言葉を失った。

| 妖魔狩人 若三毛凛 if | 11:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kenitiro.blog.2nt.com/tb.php/426-325fc235

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT