2016.04.23 Sat
第20話 あとがき
『妖魔狩人 若三毛凛 if』。今まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
今回、無事最終回を迎えることができました。これも閲覧者皆様方のご支持のお陰です。
『はじめに』でも書きましたが、この作品を公開したのは今から約4年前。
『みらくるわーるど!エンジェル』で、自分自身のマンガを描くスピードの遅さで展開が一向に進まず、その結果……持続させるのにも冷めてしまい、挫折。
次はマンガでないもの。もっと展開が早く進めるもの。
・・ということで考えたのが、マルチエンディングRPG。
「えっ!? 小説でないの?」と思った方、そうなんです。あの頃の私は、小説というものをまともに書いたことがなかったんですね。
だから、小説っていう考えは殆ど無かったんです。
そこで、先程言った『マルチエンディング型RPG』。
凛という霊感が強いだけの普通の少女が主人公で、霊鳥金鵄と出会い、妖魔狩人として成長(レベルアップ)しながら、ラスボス妖木妃を倒す。・・・というもの。
ただ、途中選択肢の判断ミスや、ラスボス、中ボスとの戦闘に敗れると、BADEND(イラスト)になるというものでした。
・・・で、『RPGツクール』で作ろうと思ったのですが、ドット絵を描くのが面倒くさくて、それで止めました!(笑)
(元、RPGツクール素材サイト運営者なのに~)
結局、何を血迷ったか!? 苦手と思っていた小説にすることにしたわけですが、どうせやるならゲーム性を持たせようと、片方は話が続く正規ルート。もう片方は選択肢ミスによるBADENDへ進む、分岐型小説としたわけです。
RPGゲームで考えていた時は、主人公は凛……ただ一人のみ。ラスボス、中ボスとの対決は全部で4~5回くらい。したがって、短い話だったんですよ。でも……まさか小説にしたとたん、ここまで長くなり、アホみたいにキャラも増えるとは、思ってもいませんでした。(笑)
ちなみに小説としての最初の予定は、全10~12話。(アニメ1クール分)
でも、長くなったけど、小説として公開していたことは、本当に良かったと思っております。
例えば、元々……モブキャラから敵キャラになって、それで出番が終わる予定だった千佳。でも、閲覧者様の言葉で、彼女は『赤い妖魔狩人』として新たな出番を得ることができました。
そして、ムッシュの話から派生して生まれた、まるっきり予想外の新キャラクター『八夜葵都』こと『てんこぶ姫』。これなんか、小説から作品を応援してくださっている『MT』さん。この方のお陰ですが、もし……作品がRPGで終わっていたら、生まれてこなかったでしょうね。
他にも、小説から新たな閲覧者様が増えて(中には、みら!エンから見ていたけど、それまでコメントしなかった方もいらっしゃいますが)、そのおかげで作品の幅も広がりました。
そんな閲覧者様への感謝の気持ちも込めて、最後は参加型にしようと思って構想したのが、最終回スペシャルBADEND。
閲覧者様のアイデアと、そして妖怪としてのゲスト出演。
それに漏れた方も、アンケート投票による参加と、自分なりの感謝を表したつもりです。
それにしても、頂いたアイデアは本当に素晴らしいものが多かった。(^^
選考漏れしたアイデアの中にも、他の形で使いたいと思うものは、いくつもあります。
お陰で、久しぶりにモチベーションが上がり、このBADENDを書き始めてからイラスト作成まで。通常の1.5倍~2倍くらいのスピードで進みました。自分でも驚きです!
さぁ、料理対決の優勝は誰に決まるでしょうね?
もちろん、優勝できなかったからといって、アイデアがそれよりも落ちているなんて、私は思いませんけど。
優勝できなかった妖怪の方は、文章演出が下手だった私を責めてください。(笑)
さて話がそれましたが、妖魔狩人はこれにて完結です!
でも、好きなキャラクターたちであり、好きな世界観でもあるので、外伝的なものを作る可能性もあります。
そして、気が早いですが、新たな物語の主人公キャラも妄想しております!(その話を作るかどうかは、まだ未定ですけど)
それまでは、ここ数年出来なかったネタのインプットに専念しようかな~~と、思っております。
では、また・・・ここ、もしくはpixivなどで出会えますように! (^_^)/~
るりょうりに健山
| あとがき | 10:11 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
更新お疲れ様です。
どこにコメントしたらいいのか悩みましたが、やっぱりあとがきのがよさそうですね。
4年近くも連載していた物語が終わる、寂しくもあると共に、どんな最終回になるのかがとても楽しみでありました。
たった一人で実力もそこまでではなかった凛が、仲間たちと共に成長し、とうとう妖木妃を打倒すのは、圧巻でした。
あの手この手で知恵を振るい、協力し、最終回にふさわしい大激戦だったと思います。
最初の出番が丸焼きだった優里も作中最強になり、モブと加害者で終わるはずだった千佳が凛を支え、少ない出番でも物語の根幹を支えた瀬織と、みな素晴らしいキャラクターでした。
多くの魅力的なキャラがいて、それらもBAD展開で容赦なく変化して食べられたりしてしまう、とてもいい物語でした。
サブキャラたちにも愛が溢れていて、ちょこっとの出番で終わらせるにはもったいない先輩二人や精霊二人、ガキ餅の子らに養鶏場の女性などなど、本当にとても賑やかだったと思います。
個人的に好きなモブは、養鶏場の女性(小森 陽花)と、マニトウスワイヤー編でハンバーグにされたチアガール(堀北 知美)だったりします。
敵にも魅力があり、絶対的で強烈なカリスマの妖木妃を筆頭に、料理への執着心の強いムッシュなども素晴らしい個性があったと思います。
だからこそ倒されてしまうのがもったいなく、それでいて負ける時は、散る時は印象に残るようになっていたのではないでしょうか。
そして最後の最後で新キャラっぽく出てきた「片節」、やっぱりいい造形ですよね。
強さと美しさ、それでいて靴下があれなところが、隠れポンコツ的な面もあって本当にいいと思います。
BADルートだけの最終話も、非常に豪華でした。
謎の妖怪4人(だいたい正体が分かる)による料理バトル、私もいろいろアイディアを出した身としては、どれも「平面化」という広義的な変化をよく使って、それでいて美味しい料理になっていますね。
凛はなんだか鮪の刺身を彷彿とさせるもので、生で食べてもさることながら、ちょっと火を通すのもありというのが。
瀬織は平面化されて桜餅に、酒漬けにして香り高くするのもいい隠し味になっていたかと。
優里はもはや原型が残っていない揚げ物にされていて、ブーツもしっかりと使うのがよかったです。
千佳は元々加害者的だったので、変化して食べられるのが最初で最後という貴重な物でした。
どれもいい変化であり、誰が優勝するのかはこの時点では不明ですが、しっかりと物語に花を添えていたと思います。
素晴らしい最終回、そしてBAD最終回でした、ありがとうございます。
感想を述べるとキリがないので、また文字数に引っかかるのもあれですから、この辺で失礼いたします。
追伸:私もそろそろ、「てんこぶ姫」と「産蛇」の最終回を仕上げましょうかね。
| MT | 2016/04/23 13:51 | URL | ≫ EDIT