自己満足の果てに・・・

災難は忘れた頃にやってくる。

誰かそんな事を言っていたよな。

誰が言ったか知らないが、本当によく言ったものだ。

私自身、運がよかったんだろうね。
昨日まで、災難が降りかかりそうな事でも、上手い具合に避けることができていた。
まぁ…例えばだ。
先月、ちょっと車で遠出をしようと思い、ガソリンスタンドに寄ったところ、店員さんがタイヤに亀裂が入っているのを見つけてくれたのさ。
丁度高速に乗ろうと思っていた矢先だったので、その場でタイヤ交換をお願いしたが、これがもし気づかず高速に入ってタイヤが破裂したら・・・・。
大惨事だったろうね。

他にも、多少の出費はあるものの、なんだかんだで災難を避けることができていた。

だから、私も油断していたんだろうな。

まさか…今日、こんなことになるなんて。
それは、私にとって笑えない出来事だった・・・。


九州福岡の方はご存知だろうが、今週は雨続き。まぁ…豪雨とも言われている。
今日は、いつもより早めの出勤ではあったが、いつも通りに進んでおり、雨に関しても「よくある事さ。」程度の気持ちだったんだろうな。

途中、狭い路地を通るのだが、ここが高速道路の真下。
一見ではわかりにくいのだが、実はすり鉢状の坂道になっている。

しかーし！

その坂道は、直角に近いカーブを曲がって進入するようになっているんだな。

そう、俺はいつもの通り、カーブを曲がったんだよ。
いつも通り…普通にね。


ザブッ！！


水が溜まっている。
「やばいかな！？」
そう思った時には、ある程度進んでおり、坂を下り始めて３～４ｍの所にいたわけだ。
実はこの付近が一番深くて、しかも高速道路の排水溝になっていたんだな。

そう・・・俺の車は見事に水に浸ってしまったというわけさ。

エンジンもいつの間にか停止しており、もう前に進む事も、うしろへ戻る事もできない。

ちなみに、水深どれくらいあったと思う？

実際にメジャーでも持って計ったわけではないから正確にはわからないが、推測80cmくらい。
おいおい、小学校のプールかよ！

窓のすぐ淵あたりに水面があるんだよな。
チョロチョロと、足元から水が浸水してきているのもわかる。

とりあえず、JAFを呼ぶにしろ、なんにしろ…、車から降りなければ話にならない。
ところが、水圧っていうのはすごいものなんだな。
俺も初めて経験したね。

ドアが開かないんだ。

それはそうだろう、窓の淵まで水に浸っているんだ。ドアは完全に水中だ。

それでも、なんとか力任せにドアを開けたら、物凄い勢いで水が車内に入ってきた。

もう、俺も腰までどっぷりと水に浸りながら、とりあえず車をそこに放置したまま、水の無い場所まで歩いていって、そこで家やJAFに連絡したんだが・・・
まさか、朝っぱらから愛車が小学校のプール並みの水に浸り、俺自身…ずぶ濡れになりながら、そんな所を歩かなきゃならないなんて、夢にもおもっていなかったよ。

災難は忘れた頃にやってくる。

まさにその通りだったね。

今日はディーラーが休みだったから、車を家に運んだだけだけど。
おそらく修理は無理なんじゃないかな？
となると、車を買いなおしか？

でかい出費だよ。


ま、この後の話はまた後日。

　　ちなみに・・・・

こんな日記を書いて、気持ち的にまだ余裕がありそうに見えるが、実は内心…泣きたい気持ちだというのは、秘密だ。